はまぎんこども宇宙科学館/(財)横浜市青少年育成協会


STS−114 ディスカバリーの記録

夜空に見えるシャトルの予報


★ スペースシャトルの打ち上げ



組立工場を出て発射台に向かうディスカバリー(2005年4月7日)


Credit: NASA/KSC

国際宇宙ステーションからの撮影
ケネディ宇宙センター付近の地図



組立工場を出発したディスカバリーは、 クローラー・トランスポーターという巨大な運搬車で 10時間以上かけて、約6.8km離れた発射台に運ばれていきました。 (クローラー・トランスポーターこんなに大きい!


こうして一度は発射台へ移動したディスカバリーですが、(このときはまだ2005年5月23日打ち上げ予定でした) その後の安全性評価により、 外部燃料タンクを、 より安全性の高い改良型に交換することが求められたため、再び 組立工場 へ戻されました。(5月26日〜27日)

改良型外部燃料タンクでは、シャトルのメインエンジンへ液体酸素を運ぶパイプラインの一部に、氷や霜がつきにくいよう、ヒーターが取り付けられているほか、 打ち上げ時の測定のため、温度センサーや加速時計も付けられました。

コロンビアの事故では打上げ直後にこの外部燃料タンクからはがれた断熱フォームが翼にぶつかり、これを損傷した可能性が高いとされています)




再び、組立工場を出て発射台に向かうディスカバリー(2005年6月15日〜16日)


Credit: NASA/KSC


スペースシャトル「ディスカバリー」 (STS-114;乗員7名)は、ケネディ宇宙センターから、 2005年7月14日04時50分52秒に打ち上げられる予定でした。 打ち上げ時間帯(+13時間で日本時)) コロンビアの事故以来、およそ2年半ぶりのシャトル打ち上げとなります。






ついに打ち上げられたディスカバリー(2005年7月26日23時39分)


Credit: NASA/KSC


ケネディ宇宙センターで打ち上げ成功を祝すローラ・ブッシュさん(米大統領夫人)
Credit: NASA/Bill Ingalls


打ち上げ後の ジョンソン宇宙センター 飛行管制室
Credit: NASA



Credit: NASA

軌道にのったシャトルから分離された 外部燃料タンク。右の写真(1.5 MB)では、はがれ落ちた破片のあとが白く見えています。


打ち上げ直後に、少なくとも2つの破片(耐熱タイルの一部と、 外部燃料タンク からと見られる物体 (シャトルにはぶつからず落下)) がシャトルから落下していたということです。耐熱タイルの状況など、軌道上での調査であきらかになるでしょう。

また、打ち上げ直後に、 鳥が外部燃料タンク先端にぶつかっていますが、 まだスピードがでていない段階なので、これは影響がないようです。 (資料:1 2 3




ディスカバリーはこれで31回目の飛行、シャトル全体としてはこれが114回目の飛行、 国際宇宙ステーション組立て・保守のシャトル飛行としては17回目となります。

打ち上げ時のシャトル全体の重量は約2000t以上になります。 オービターのみでは78.7tです。(スペースシャトルの構造

☆ 打ち上げ見学場所案内(JAXAページ)




今回の乗員
Credit: NASA

左の写真で、後列右が、野口 聡一(のぐち そういち)さん
野口さんの前にいるのが、船長(コマンダー)の アイリーン・コリンズさんです。現時点ではただひとりの女性コマンダー。
野口さんと、もうひとり船外活動を行うのがスティーブン・ロビンソンさんで、野口さんと同じく 船外活動用の宇宙服を着ています。

各自の略歴など(JAXAページ)


 宇宙飛行士・国際宇宙ステーション・スペースシャトルなどに関連する「よくある質問と回答」(JAXAページ)

 「宇宙飛行士」ついて宇宙飛行士の種類JAXAの宇宙飛行士船外活動と宇宙服1 2

(いずれもJAXAページ)

宇宙飛行士一覧


今回の飛行では、横浜市出身の野口 聡一(のぐち そういち)さんが 搭乗します。(宇宙航空研究開発機構(JAXA ジャクサ)には、 STS-114打ち上げの時点で、計8人の宇宙飛行士がいます)


横浜市鶴見区生まれの、野口さんは、12歳のときに、茅ヶ崎市立浜須賀小学校に転入され、茅ヶ崎市内の中学校と高校を卒業されました。 (詳しくは野口聡一さんを励ます会のホームページをごらんください)

「横浜ゆかりのモノをぜひ宇宙に持っていきたい」という野口さんの提案から、今回の打ち上げには、公式搭載品として、横浜産のドングリ20粒が搭載されます。 2004年秋に市内南区のこども植物園で採取された ドングリです。宇宙へ行ったドングリは、帰還後、苗木として育てられ、環境創造・緑地推進のシンボルとして植樹されます。(横浜市環境創造局ホームページの関連情報


科学館2階展示場の「宇宙へ行ったドングリ」


ところで、宇宙食ですが、 今回はどのようなものが出るのでしょうか?宇宙食の歴史世界初の宇宙食ラーメン


野口聡一 宇宙飛行士野口さんへの応援メッセージ野口宇宙飛行士の今回の任務(JAXAページ)






ジョンソン宇宙センターの 巨大プール、 無重量環境訓練施設NBL) での船外活動(EVA)訓練は75回におよびました。


左から野口さん、スティーブン・ロビンソンさん、そしてアンドリュー・トーマスさん


訓練中のジョンソン宇宙センター飛行管制室

Credit: NASA/JSC





今回の飛行では、2名の宇宙飛行士が滞在中の「国際宇宙ステーション」(ISS)とドッキングして、ISSに物資 (食料・飲料水・衣類・予備部品ほか) を補給したり、ISSの故障部分(姿勢制御用ジャイロなど)の交換 など、ISSを維持していく仕事のほか、 約2年半前の「スペースシャトル「コロンビア」の事故を繰り返さないよう、 シャトルによる飛行の安全性を確認することが主な任務になっていました。





2005年7月26日23時39分に打ち上げられたのち、 7月28日20時18分、南太平洋上でISSにドッキングしました。(NASAによる動画)

1回目の船外活動は、7月30日18時46分〜31日1時36分(6時間50分)に行われました。

2回目の船外活動は、8月1日17時42分〜2日0時56分(7時間14分)に行われました。

3回目の船外活動は、8月3日17時48分〜23時49分(6時間01分)に行われました。 スペースシャトルの底面の耐熱タイルからはみ出している、タイルのすきまを埋める詰め物2個を取り除く新しい作業が追加されました。 (資料

シャトルは、8月6日16時24分にISSから離れました。(注:次回のシャトルの打上げが遅れた場合に備えて、 より多くの水と物資をISSに移すため、また、シャトル乗員がISSの保守やISS内不用物の回収を手伝うため、シャトルとのドッキング状態を1日のばし、シャトルの帰還が1日延期されました。 さらに、帰還当日、 ケネディ宇宙センター の天候不良により着陸が1日延期されました。 資料:1 2 3

8月8日16時43分頃に、地球をまわる軌道から離脱し、同日17時46分頃に ケネディ宇宙センターに帰還予定 (飛行 時間は、12日18時間07分ほど) でしたが、 ケネディ宇宙センター の天候不良により着陸が1日延期されました。

ケネディ宇宙センター の天候不良のため、8月8日の着陸を1日延期しましたが、 天候が回復しませんでした。そこで、 8月9日20時06分にインド洋上空で進行方向方向にロケットをふかしてブレーキをかけ、 20時40分、南太平洋上で大気圏に突入し、21時11分、カリフォルニア州 エドワーズ空軍基地に着陸しました。 その間、地球を219周し、飛行時間は13日21時間32分でした。 (資料

エドワーズ空軍基地に着地したシャトル
Credit:NASA/Tony Landis

帰還した乗員とシャトル
Credit: Jim Ross/NASA

着陸後の夜明け
Credit: NASA/Carla Thomas

着陸後のシャトル
Credit: Tom Tschida/NASA


シャトルの下に運搬機が入るところ
運搬機の離陸
ボーイング747を特別に改良したシャトル運搬機によって、途中給油地点を経由しながら2日でケネディ宇宙センターに運ばれます。 NASA photo by Carla Thomas

ケネディ宇宙センターへの飛行
NASA photo by Lori Losey

ケネディ宇宙センターに到着
Credit: NASA/KSC

今度はシャトルを分離
Credit: NASA/KSC




スペースシャトル「ディスカバリー号」(STS-114ミッション)飛行結果(概要)


 野口聡一宇宙飛行士の報告会など





シャトル飛行中の画像

撮影機材を手にする野口さん アイリーン・コリンズ船長
左から、野口さんとともに船外活動を行うロビンソンさん、コリンズ船長、そしてパイロットのケリーさん

シャトルの機械の腕

国際宇宙ステーションに接近してきたシャトル
ドッキングをひかえたシャトル船内

シャトルから撮影された、接近中の国際宇宙ステーション

国際宇宙ステーションから撮影された、接近中のシャトル


国際宇宙ステーションにドッキングしているソユーズTMA-6(手前)と接近中のシャトル

国際宇宙ステーションから見たドッキング中のシャトル

最初の船外活動前のシャトルのエアロック
日の丸が野口さんで、星条旗がロビンソンさんです。

最初の船外活動中の野口さん(奥)とロビンソンさん

最初の船外活動後に休憩中の野口さんとロビンソンさん

シャトルのミッドデッキでの野口さんとコリンズ船長

2度目の船外活動中の野口さん
いっしょに船外活動を行っているロビンソンさんに手をふっています。
ヘルメットに、デジタルカメラをかまえるロビンソンさんの姿が映っています。

国際宇宙ステーション第11次滞在クルーとシャトル乗員の集合写真

国際宇宙ステーションの デスティニー・モジュールにて
機械の腕であるカナダーム2を操作するローレンスさん(手前)とケリーさん
(デスティニー・モジュールについて: 1 2

デスティニー・モジュール内の野口さん

デスティニー・モジュール内でポーズをとる国際宇宙ステーション第11次滞在クルー


国際宇宙ステーションの機械の腕に足を固定しているロビンソンさん(3回目の船外活動)

3回目の船外活動中の野口さん

3回目の船外活動中の野口さん


シャトルの耐熱タイルに映るロビンソンさんの影(3回目の船外活動)

シャトルと国際宇宙ステーションの一部

デジタルカメラを貨物室方向の窓に向ける野口さん


シャトルのエアロック内の野口さんとロビンソンさん(3回目の船外活動)

国際宇宙ステーションにドッキングしているソユーズTMA-6(手前)とシャトル
シャトルと国際宇宙ステーションそれぞれの機械の腕も写っています。

ドッキングを解いたあと、シャトルから撮影された国際宇宙ステーション
機械の腕がまるで手をふっているようです。

国際宇宙ステーション全景

シャトルから撮影された南極上空のオーロラ

Credit: NASA


飛行中のビデオ画像JAXAページNASAページ

8月4日の首相官邸との交信








★ 
あなたのパソコンでシャトルや国際宇宙ステーションを追跡し、夜空で観察!

シャトルや国際宇宙ステーションの現在位置

7月29日0時06分48秒にギリシャで撮影された、太陽面を通過する国際宇宙ステーション+シャトル

富山市天文台では、8月4日に国際宇宙ステーション+シャトルの撮影に成功

銀河の森天文台では、7月30日・8月1日に国際宇宙ステーション+シャトルの撮影に成功

各地からの写真観測(JAXAページ)




関連資料

☆ 飛行スケジュール:

☆ STS-114 NASAステータスレポート(JAXAページ)/ STS-114 STATUS REPORT(NASAページ)

☆ STS-114メールマガジン バックナンバー(JAXAページ)

☆ 今回のシャトルのプレスキット(日本語)/ プレスキット(英文)

☆ 今回のシャトルに関するJAXAページ

☆ サイエンストピックス ディスカバリー打ち上げ

☆ スペースシャトル飛行再開に向けて

☆ 野口宇宙飛行士の搭乗するスペースシャトルSTS-114ミッションについて

☆ STS-114 Top Stories

☆ CBS News Coverage of Shuttle Mission

☆ NASA - How Does This Work?



☆ ケネディ宇宙センターからのライブ映像


☆ STS-114 Misson NASA TV ライブ中継STS-114ミッション中のNASA TV番組表 (JAXAページ)


☆ NASAテレビ放送予定インターネットでNASAテレビを見る

今回のNASAテレビ放送予定

☆ 今後のシャトル打ち上げ予定についてはこちらをごらんください。

 スペースシャトルのスクリーンセイバーなど

☆ 宇宙飛行士の経歴ページ
☆ ロシア宇宙飛行士の経歴ページ
☆ ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士の経歴など
☆ スペースシャトル よくある質問&回答集など(NASDAページ)
☆ シャトルとは?(図解概説)
☆ 無重量状態が人体に与える影響: Mixed Up in Space; Gravity Hurts (so Good)


(資料源: Shuttle Web, Office of Space Flight, Space Shuttle Mission Guide, Shuttle Countdown Online

★ 人工衛星の観測のしかたや予報、軌道データや予報プログラムなどは こちら
★ シャトルとミールからの音声受信ファイルが こちらにあります。



宇宙・天文ニュースにもどる