はまぎんこども宇宙科学館/(財)横浜市青少年育成協会


マーズ・パスファインダーから送られてきた画像 -2 (1997.8/14更新)


探検車の左にあるのが、「フジツボ・ビル」とニックネームが
つけられた岩で、幅約40cm、高さ25cmほどです。
探検車後面にあるアルファ・プロトン・エックス線分光計で岩の化学
組成を調べた結果、安山岩の組成と同じであることがわかりました。

しかし、表面はフジツボがびっしり付いているように、角レキ岩のようです。
いろいろな種類の岩石破片が集まった岩で、全体としてたまたま安山岩
ような組成を示しただけかもしれません。

そこで、「フジツボ・ビル」の何カ所かを選んで、そこからの反射光スペクトル
(波長別の光の強さ)を調べました。
どの場所(調べた場所が写真に赤・青で示されています)も同じような
スペクトルなら、一様な物質からなる岩と言えそうです。
結果(下図)はそのとおりになりました。


緑:背景の土
赤:岩の小さな穴にあった土ぼこりのようなもの
青:岩の黒っぽい部分
黒:ケイ酸成分に乏しい地球の岩石(比較のため)
赤紫:ケイ酸成分に富む地球の岩石(比較のため)

ただ、1〜2cm間隔では一様と言えても、いろいろな種類の岩石粒が
もっと細かい場合は今回の測定では区別できません。



火山岩を、含まれる成分の割合で分類した図です。
"Yogi - Dust"とあるのは、「ヨウギ」から塵成分を除いたものです。
"Barnacle Bill"(フジツボ・ビル)も"Yogi"(ヨウギ)も成分上は
安山岩(andesite)に分類できることがわかります。
ただ、本当に火山岩であるかどうかは確かではありません。
赤で示したのは、火星から飛来したと見られている隕石です。



ケイ素に対するマグネシウムとアルミニウムの重量比を比べた図です。
青が地球上の岩石。赤が火星の土・火星からの隕石です。
"A-3" とあるのが「フジツボ・ビル」です。



ケイ素に対するカルシウムと鉄の重量比を比べた図です。
青が地球上の岩石。赤が火星の土・火星からの隕石です。
"Yogi - Dust" というのは「ヨウギ」から塵成分を除いたもの。
"Barnacle Bill"(フジツボ・ビル)より"Yogi"(ヨウギ)は
土(Soils)に近いところにあることから、よけい塵でよごれているようです。
土はバイキング着陸機の結果(Viking Soils)と一致しています。
「フジツボ・ビル」 はケイ素成分が多いので左にずれています。



「ストライプ・ロック」(スジのある岩)とニックネームがつけられた岩です。
3組の写真の右下は、反射光のスペクトルを調べた場所を示しています。
次の図が各部のスペクトルです。
スジのスペクトルと、周囲の土のスペクトルが一致することから、
岩にある割れ目のような所に、土がたまったものと推定できます。



エアバッグの右上にある大きな岩には、
割れ目にようなものが見られます。


着陸機の気象観測装置のマストが写っています。
吹き流しがたてになっているのは、風が弱い証拠です。


右上の三角岩は「フラット・トップ」(空母)とニックネームが
つけられた岩です。


傾斜路と低利得アンテナの一部が見えます。


手前にあるのが「ヨウギ」とニックネームがつけられた大きな岩です。
(高さは約1.3m)
「ヨウギ」というのは、アメリカのマンガのキャラクターからとられた名です。


巨大パノラマ写真です。360 KB
縮小版 23KB)


7月10日 12時45分(日本時間。以下同じ)に
「ヨウギ」という大きな岩を調べようとする探検車。
なるべく近づこうとして、うっかり左後輪が岩にのりあげてしまいました。
動画1 アニメーションGIF 1.14MB)

探検車後面にある、象の鼻のようなアルファ・プロトン・エックス線分光計で岩の化学
分析を行います。
動画2 アニメーションGIF 1.41MB)


「ヨウギ」という大きな岩のそばから、探検車が
7月10日に撮影した写真。
左に、着陸機「セーガン・メモリアル・ステーション」が写っています。
探検車が動きまわった跡も見えます。


360度の巨大パノラマ写真(1.01MB)
着陸機のカメラは火星表面上1.8mの高さにあります。 7月7日撮影。
縮小版 57KB)


「フジツボ・ビル」という岩が左にあり、右上には
大きな「ヨウギ」というニックネームの岩があります。
2つとも探検車が調べました。
7月7日撮影。


着陸機の傾斜路のひとつが見えています。
探検車が火星面に降りたときには、反対側の傾斜路が
使われました。
7月7日に撮影されたこの写真のときにはまだ降りていません。


探検車の前面にあるカメラで撮影。
大きな岩が「ヨウギ」です。
探検車の移動跡も見られます。


探検車の前面にあるカメラがとらえた着陸機。
探検車が火星面に降りたときに使用した傾斜路が見えます。
「フジツボ・ビル」という岩がそのすぐ右にあります。
フライパンのように見えているのが、高利得アンテナで 地球に向いています。


アルファ・プロトン・エックス線分光計で土の化学組成を
調べる探検車。上の写真の下の方に、探検車のアンテナの一部
が見えます。


着陸時に使用したエアバッグが見えます。
2本の線は映像データが欠けている部分です。


着陸時に使用したエアバッグが見えます。




(いずれも マーズ・パスファインダー ホームページ より)

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