Brief History of Mythology
神話学の発達史

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18世紀以前

19世紀

20世紀

参考になるページ

 


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ルネサンス−−

広範囲に広がった一神教のため、否定されていたギリシャ神話等の研究が復活した.
1439年のフィレンツェの世界公会議により法王庁もこれを認め、今まで洞窟などで行なわれていた密儀系宗教・占星術等が表舞台に登場、大流行した.

18世紀以前−−

アメリカ大陸が発見され、新しい世界の神話が伝えられる.神話の比較が始まる.

19世紀前半−−

インド〜アラビア方面の言語の研究が進み、インドとヨーロッパの関係が注目されるようになった.「インド・ヨーロッパ語族」という分類が誕生したのは19世紀後半である.

ヘルダー(1744ー1803),シェリング(1775ー1844)、クロイツァー(1771ー1858)らドイツロマン派がたいへん幻想的な神話論を展開.
反発して歴史的神話観をとくO.ミューラー(1797ー1840)もいた.

19世紀後半−−

同じくドイツでマックス・ミューラー(1823ー1900)による比較神話学が誕生.ミューラーはA.クーン(1812ー1881)が神話のもとを大気現象としたのに対し、太陽が中心と考えた. (..が、現在M.ミューラーは研究者にコテンパンにやられて不評である。 "金枝編"より前の説はそういったレベルなので、 天体がでてくるからといって引用したりしない方が無難である。)

また、神話が先に生まれたか、伝説や昔話が先か、でグリム兄弟(1785ー1863)とW.シュヴァルツ(?)が論争.
イギリスでは人類学の視点に立ち、文化の発達段階から神話の形成を考えるE.タイラー(1823ー1917)、A.ラング(1844ー1912)らが新しい神話学を生み出した. タイラーは文化人類学の創始者といえる.

いずれもよく使われた資料はリグ・ヴェーダで、主にインドと欧州の比較論であった.まだ単純で固定的な神話論であった.

フレイザー「金枝篇」の登場(1890ー1936)−−

「金枝篇」はイギリスのジェームズ・フレイザー(1854ー1941)が、言語学者R.スミスの説を発展させた儀礼的神話学をのべた全31巻の書物.
中心は、王は老いたり弱くなることが許されず、挑戦者により殺されることになる、という理論.
ギリシャ・エジプト、メソポタミア、北欧等多くの神話・伝承について書かれており、後代に多大な影響を与えた.一挙掲載された大量の説話類は、現在でも引用されている.金枝とはヤドリギのこと.

19世紀末〜20世紀初頭−−

バビロン・ウルの発掘が始まり、オリエント文明の詳細が判明する.
それにともない、神話の起源を天体とする天体神話学が、L.フロベニウス(1873ー1938)、H. ヴィンクラー(1863ー1913)らにより展開される.(汎バビロニア学派叉は天体神話学派という)

フロベニウスらは歴史民族学派ともよばれ、その一員R.F.グレープナー(1877ー1934)は、月と穀物生産、母性を関連づける母権文化と、家畜中心の父権文化の2文化圏説をといた.

他にシュミットが狩猟民の神話の起源を研究した.

20世紀前半−−

ドイツとイギリスによる、熱心な太平洋、東南アジア、オセアニアの神話の収集により、ヨーロッパ以外の民族の研究が進み、民族学が神話学に必須となってくる.
民族学者K.プロイス(1869ー1938)などの研究が、後のイエンゼンら革新派?の説の論拠となる土壌を作る.

20世紀後半−−

イェンゼン、エリアーデ、ファン・デ・レウら、世界中の神話をほぼ均等の比重で(アジア・太平洋地区を西欧以上に重視)論じる、近代的神話論が登場.彼らの説はヴェルナー・ミューラーによると、コペルニクス的展開だそうである.

特にアドルフ・イェンゼン(1899ー1965)の「殺された女神」(いわゆるハイヌウェレ神話)説は有名。ミルチア・エリアーデ(1907ー1986)の「世界宗教史」で展開される神々誕生の背景は、現在も多くの民俗学書に引用されている.
またデュメジル(1898-1986)は言語学に基づいた新比較神話論を研究史、1964年にはレヴィ・ストロースが構造的神話論の大著「神話論」第一巻が発表された。これは各神話間の関係を調べたもので1400の神話が紹介、分析されており、1971年に完成した。

また、ユングやフロイトなどの精神分析学者も、神話学に参入し、独自の理論を展開している.近年人気のJ.キャンベルもユング派だし、ユング色をつけるのが近年の流行.

20世紀末−−

文化人類学(民族学の新名称。民族学会を文化人類学会と改名するかで大もめ中。)や史学、そして精神分析医学との連携は、いくつかの神話論パターンを裏付けるとともに、新たな展開のヒントも与えた.

今は1人1説くらいの様々な神話論があるようだが、どれも切り口を限定してのもので、総論はあまり見かけない。矛盾のない総論を作るのは難しい時代のようだ.

 比較神話学、および神話学は、現在は文化人類学(民族学)に含まれると されている。

参考になるサイトなど

[神話リンク集]

どこも勉強になるし、またきれいで面白い内容です.


(参考文献:井本英一「夢の神話学」,松村一男「神話学講義」角川書店、大林太良/吉田敦彦「世界の神話を どう読むか」青土社、吉田敦彦他「神話学とは何か」有非閣、大林太良「神話学入門」中公新書、 ケレイニー,ユング「神話学入門」,他)


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