Asian Stellar Myth and Legends
アジアの星の民話

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【東南アジアの星の民話】

・モルッカの神話:かぐや蛇
・モルッカの神話:7人の天女
・ニューギニアの伝説:星娘ホンパイン
・ミャンマーの神話:月の犬
・ミャンマーの神話:天体を光らせる姉妹
・島を作った星:パラオ諸島
・星になった椰子取り:パラオ諸島

 


島を作った星:パラオ諸島

  フィリピンのすぐ東、カロリン諸島西端のパラオ諸島の創世神話。
  最初に天の神ウヘル・アヤングズがいた。ウヘル・アヤングズは風雨にのせて、1つのプツー(星)を降らせた。その星がペリリョウのガリヤップ島を作った。
  ウヘル・アヤングズはさらに1つのシャコ貝をふらせた。シャコ貝は1人の海に住む神を 作り、その神が人間の祖である女神オボハズを産んだとされる。

     (土方久功「パラオの神話伝説」大和書店)

 


星になった椰子取り:パラオ諸島

  アイライにヘズブッティという椰子取りの男がいた。ある時ディリツクという魚(人魚らしい)が 浅瀬で尾をばしゃばしゃやっていた。ヘズブッティはその魚の尾をとってかえった。
  翌日浅瀬にいくと、尾をとられて海に帰れないディリツクがないていた。ヘズブッティ は彼女を連れて帰り妻にした。
  2人にはムラーベラウという女の子が生まれた。あるとき、ディリツクが友人の ところにいくので尾を出してほしいとヘズブッティに言ったので、出してやると、 ディリックはそれをつけて海にもどっていってしまった。
  その後ヘズブッティは、年老いてから煙にのって天にのぼった。ア・ディルディル・ ア・ヘズブッティという星が彼だという。

     (土方久功「パラオの神話伝説」大和書店)

 


モルッカの神話:かぐや蛇
 

  モルッカ諸島のビガラ王がバチャン付近で竹が血を流しているのを発見した.切ってみると、4匹の蛇が 入っていた.すると声がきこえ、この4匹の蛇は将来王族になるという.
 この4匹の蛇(
)の卵から, それぞれバチャン島の王族、ブトン島の王族、パプア諸王の祖先、ロロダ王妃となる女王が産まれたという.
 
    年月がたち、ブムゴンゴンという村の村長アマリエと妻イナリエは子供がなかった.2人はあるとき 川で卵を拾った。その卵からモコドルドゥトという男の子が産まれ、地域の支配者として認められた.( の卵の子=王族とみなす).
 この子はまもなく病気になったが、ドゥドゥク鳥が飛んできて子供を暖め、 夫婦は夢のおつげで7本の竹にサゴヤシのサゴをいれ、食べさせると子供はよくなっていった.治療が 始まって14日目、7本の竹のうち1本が大きな音をたてて割れ、中から美しい娘が出てきた.夫婦は 娘をバウニアと名付けて育て、モコドルドゥトと結婚させた.
 これがボラーン王家の始まりである.
 
    異聞のよると、モコドルドゥトの祖父は天から降りてきた人物で、モコドルドゥトは祖父の娘と、 天の神の1人との間に産まれた卵から誕生したとされる.彼の妻は同じく竹から誕生した.
 
  「インドネシアの神話」より
 
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モルッカの神話:7人の天女

   水浴のためインドネシアのテルナテに天降った7名の天女のうち、1名がテルナテの王子にとらえられ、 王妃となった.天女と王子の間の子供たちが,テルナテ、ティドーレ、バチャンの三王国の王となった.この類の話は多く、羽衣型の創世神話と分類される.
 

 


ニューギニアの伝説:星娘ホンパイン

    マダンの沖の島にシドドという、若く非常に有能でハンサムな漁師がいました.シドドは自分には村の 娘は単純すぎてふさわしくないと思っていたので、いつまでも独身でした.
    ある夜シドドが漁に出て、真夜中の星空をながめていると、1つポツンと離れてひときわ輝く星を みつけました.「もしあの星が、少女だったら、結婚してもいいのだけれど....」
  すると突然、黒い羽の鳥がカヌーにおりてきて、とまりました.「あなたは、もし星が少女だったら 結婚したいと思いましたね.」シドドがそうだというと、鳥はその星に向かって飛んで行きました.
    鳥は星のところにつきましたが、それは星ではなく、かわいい娘が粘土の壷を作っているところでした. 鳥は少女の肩にとまり、シドドの思いを伝えると、娘は承諾しました.娘はホンパインという名で 雷雨の雷とともに、地上におりたち、シドドの妻になりました.
    2人には男の子が生まれました.しばらくしてシドドは、ホンパインが村娘と同じようなので、文句を いうようになりました.すると、ホンパインは粘土の壷作りを村に伝えました.
    シドドの父は、嫁が村の出身でないことをよく思っていませんでした.ある時ホンパインの小さい息子 が家の豚を誤って逃がしてしまったとき、祖父は男の子をぶち、母親が人間ではないことを教えました.
  男の子が泣きながらホンパインにきくと、ホンパインはそのとおりだと答え、幼い孫をぶつ老人やうぬぼれ の強い夫などいない、故郷に帰る決心をしました.ホンパインは、天にいる母が天からおろした長いサトウ キビの茎をつたい、息子と共に空に帰りました.最後にサトウキビの茎を地上に捨てたとき、村の粘土の壷 は皆割れてしまいました.
 
 
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ミャンマーの神話:月の犬

    ある3人兄弟が遺産わけをして、長兄は金銀と家具、次兄は家畜と農具、末弟は家と猫をもらった.
  末弟は旅に出て、死者を生き返らせる不思議な木の根をみつけ、それで生き返らせた犬と妻をつれて帰宅 した.犬は、宝石の入った壷を堀当てるなど飼い主に貢献し、遺産をろくにもらえなかった末弟が結局 いちばん裕福になった.
 ある時帝釈天が、不死の薬が人間の手にあるのはよくないと、トンビに化けて薬を 盗みにきたが、この犬にかみつかれ、そのまま犬はトンビとともに天ののぼった.
 犬はそのまま天を回って おり,ときどき月にかみつくので月食がおきる.
  −−−

  月には月犬が住んでいた.月は人間に義務感がないことに失望し、住居を空高く移してしまった. しかし月犬は人間をみすてたくはなかった.
 月犬は満月の日に、地上を見渡して人々が安全に暮らして いるかみていた.月の光がまぶしくて地上がよくみえないときは、月犬は大きな袋で月をおおいかくした. これが月食である.
 
      (ルド・ウーフラ「ビルマの民話」より)
 

 


ミャンマーの神話:天体を光らせる姉妹

    昔昔、ヘーソワニー、トーソワニー、ピューソワニーという3姉妹が母親と暮らしていた.母親は, 自分以外のだれがきても戸をあけるなといって、薪拾いにでかけた.
    母の留守に3姉妹を食べようとした虎が、母のふりをして戸の外から声をかけた.長女のトーソワニー は声が違うと断わったが、虎は「途中で祭に加わり歌を歌ったので声がかれしまったのよ」といった. 次女のトーソワニーが「それじゃ目をみせて」というと虎は真っ赤な目をみせた.
 母と違うというと 「とうがらしの実をもいできたから、目が赤くなったのよ」と答えた.末娘のピョーソワニーが「手を みせて」というと毛むくじゃらの手だった.虎は「小屋をたてる手伝いをしたとき粘土や牛糞をこねた のでこうなったのよ」.
 虎があまりにしつこくたのむので、3姉妹は戸をあけた.
 
  当然ながら虎がおそってきたので,3姉妹は木にのぼった.虎は木ものぼってきたので、3姉妹は 神様に助けてくれるようにたのむと、天から水瓶がさがってきた.3人は水瓶にはいり、天にのぼったが 神様は虎の水瓶には古いロープをつけたので、ロープがきれて虎は落ちてしまった.
    神様は3姉妹に太陽、月、星の光を放つ仕事を与えた.
 
 
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【インド・イランの星の神話】

・インドの神話:アガスティヤ(カノープス)
・インドの神話:ソーマ(月神)
・インドの神話:北斗七星とプレアデス
・インドの神話:ウシャス、ラートリ
・インドの神話:カルティッケーヤ
・インドの神話:ラーフとケトゥ
・イランの神話:シリウスの戦い
・インドの27宿・12宮


インド神話はB.C.1200より前にできたアーリア人によるヴェーダ神話 (バラモン教の神話)、そのあとの同じくアーリア人による、土着の 神々をもとりこんだ民族宗教ヒンズー教(B.C.7,8世紀)の神話に分れますが、 ヒンズー教神話もヴェーダの神々を含んだものなので みためは同じようです。多くのエピソードがある現在のインド神話は、 ヒンズー神話に仏教、マニ教などの神話もまざったものです。



アガスティヤ

 ヴァラーハミヒラの「大集成」(6世紀頃)によれば、カノープスを アガスティヤといったらしい。(アガスティヤの葉で有名になった 仙人の名前と思われるが、アガスティヤの葉は大インチキであることが 判明しております。)矢野道雄さんの「占星術師たちのインド」に 大集成の目次がのっているが、アガスティヤだけで1項目使っている。 カノープスはインドでは重要な星であったのだろう。

ソーマ

 もともとはヴェーダ神話にでてくるお神酒であった。 神の力のもととされ、次第に水の神とされるようになった。 水は月をむすびつき、ソーマは月神の性格ももつようになったらしい。

 時代がすぎてヒンズー神話になると、単なる月神となる。物語も 色々つけられた....ソーマ様は月の神様。賢者ダクシャ の27名の娘と結婚しました。 つまり黄道27宿ですね。ソーマ様は妻たちの中でローヒニー(ヒアデス) を溺愛したので、他の娘が悲しみ、ダクシャはソーマに呪いをかけた (インド神話における賢者と仙人は、人だが神よりもはるかに強い)。 結果ソーマは月のうち15日は体力が消耗していくことになりました。

 さらに、豊穣の神としてテングになったソーマ様は、賢者で神々の教師である プリハスパティ(木星をあらわすと言われる)の妻、ターラーに横恋慕し誘拐しました。プリハスパテイは インドラ神にうったえましたが、ソーマはターラーを返さなかったので、 プリハスパティ側とソーマ側に別れて神々は大戦争になりました。 (ほとんどの神がプリハスパティ側についたのは言うまでもありません)。 困った梵天ブラフマーが、再度ソーマ様を説得したところ、既にターラーに 飽きていたソーマ様はあっさりターラーを返しました。
 ところがターラーが妊娠しているとわかり、どちらの子か問題になり ました。プリハスパティもソーマもそんなあやしい子は俺の子では ないと主張しましたが、生まれた子どもは絶世の美男子。その姿をみるや 2人とも前言を撤回して自分の子だといいはじめました。よく調べたら ソーマ様の子であることがわかり、その子は ブダと命名されて、 月種族の始祖となったのだそうです。
 この騒ぎのもととなったとして、ブラフマー(この世界でまともなのは 彼だけです^^;)はソーマを勘当し、プリハスパティは怒ってターラーを 灰にしてしまいました。(でも後にかわいそうと気が付き、生き返らせた)
 以上、豊穣と月と黄道27宿をつかさどるソーマ様物語でした。

 

北斗七星とプレアデス

 7大仙人はカーシャパ、アトリ、ヴァシシュタ、ヴィスバーミトラ、 ゴータマ、ジャマダグニ、パラドワジャの7名であるが、これらは 北斗七星であるとされる。黄道27宿をあらわすらしいダグシャ仙人 の娘スワハは、7仙のうち6人の妻にばけて誘惑した。その様子が 神々にみられ、6仙の6名の妻は不倫のぬれぎぬで離縁され、 プレアデス星団になった。ただ1人疑われなかったヴァシシュタ仙の 妻は、夫のとなりでアルコルとして輝いている。

 

ウシャス

 ヴェーダ神話の暁の女神。黄金のヴェールをつけ、太陽神スーリヤの 妻とも言われる。常に若く、地上のものに生命力を与えるとされる。 また天と地の連結者でもある。

ラートリ

 夜をあらわす女神でウシャスの妹。星といっしょに現れると 地上のすべてのものに休息をもたらす。また夜に暗躍する泥棒、 狼などから人を守るとされる。

 

カルティッケーヤ

 6つの頭と12本の手を持つ戦争の神。もともと軍神はインドラであったが 最近はカルティッケーヤが多く祭られているそうだ。カルティッケーヤは 火中に投げ込まれたアグニ(火の神)の精子から生まれ、ガンジス河 になげこまれ、プレアデス星団(クリティッカ)に育てられた。 プレアデスは肉眼で6つの星がみえるので、カルティッケーヤは プレアデスをたたえて6頭になったという。

ラーフとケトゥ

 神々が最初の混沌の乳海をかきまぜ、アムリタという薬を作っているとき、 1人のアスラがスーリヤ(太陽)とチャンドラ(月)の間にわりこみ アムリタをのんでしまった。ヴィシュヌがすかさずそのアスラをまっぷたつ に切ったが、アムリタの効果で頭も胴体も生き残った。頭は龍の姿で あらわされ、日蝕をおこす悪魔ラーフとなり、胴体は彗星をあらわすケトゥ となったという。

[神話への門-インド] 世界の神話辞典のようなページの中のインド の神々のページ。                                                            わかりやすい丁寧な解説です。
[インド音楽の特徴]    インドは音楽の国。文化史もわかる詳しい 解説です。

 


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インドの27宿・12宮

  月が天球を1周するのにかかる時間は約27.3日なので、天球上の暦のための定点は、28宿・27宿 どちらでもよいのかもしれない。タイッティリーヤ・サンヒターという書物では27宿、B.C.1000のアタルヴァヴェーダでは28宿となっている。(アビジトがあるか、否かの違い)。
 しばらくして西洋占星術がつたわり、その影響をうけてインド星宿は黄道上の 帯のような部分をさすようになり、27宿が定着したようだ。しかしそれが 仏教の僧が中国に持ちかえって漢訳される際、中国独自の28宿と対応して訳されたので、中国に伝わったものは28宿になっている。

  インドでは27宿はナクシャトラ(星座という意味らしい)といい、そのまま日に対応する。
それぞれの宿(つまり日)には吉凶がある。27宿占星術は、原典はB.C.1000の呪術聖典「アタルヴァ・ヴェーダ」の拾遺(パリシシュタ)であり、古い由緒正しいものなのだ.
 まず満月のいる宿名を計算(表でみる)し、その月名となる。それから1日1宿、月が移動していくと考える。新月から満月まで15日が白、満月から次の新月までが黒と、2パートに分かれていた。

 ヘレニズム時代の後の紀元150年ごろ、ギリシャのホロスコープ占星術が 大きくとりいれられたインド占星術書「ヤヴァナ・ジャータカ」という星占い本が出た。 最初はサンスクリットだったが、260年ごろに散文訳されたらしい。 この本のあと、ギリシャ占星術と惑星運動などの理論はインドで研究され るようになり、6世紀のアヴァンティ国の占星術師ヴァラーハミヒラによって ブリハット・サンヒター(大集成、「占星術師たちのインド」より)の中の 「ホーラー」というという書物になった。

  インドの27宿と中国の28宿は、別起源なので、実際の天球上ではかなりずれており,対応させにくい.近いものを対応させてみると次のようになる.

 

Celestial House

インドと中国の黄道27宿

No.

インド名

No.

中国名

1.

アシュヴィニー(吉)

16.

婁(β Ari)

2.

バラニー(凶)

17.

胃(35 Ari)

3.

クリティッカー(大凶)

18.

昂(17 Tau)

4.

ローヒニー(吉)

19.

畢(ε Tau)

5.

ムリガシラス(吉)

20.

し(λ Ori)

6.

アードラー(凶)

21.

参(δ Ori)

7.

プナルヴァス(吉)

22.

井(μ Gem)

8.

プシュヤ(吉)

23.

鬼(θ Cnc)

9.

アーシュレーシャー(凶)

24.

柳(δ Hya)

10.

マガー(吉)

25.

星(α Hya)

11.

プールヴァパルグニー(中間)

26.

張(υ Hya)

12.

ウッタラパルグニー(中間)

27.

翼(α Crt)

13.

ハスタ(吉)

28.

(γ Crt)

14.

チトラー(凶)

1.

角(α Vir)

15.

スヴァーティー(吉)

2.

こう(κ Vir)

16.

ヴィシャーカー(凶)

3.

氏(α Lib)

17.

アヌラーダー(吉)

4.

房(π Sco)

18.

ジューシュター(凶)

5.

心(α Sco)

19.

ムーラー(大凶)

6.

尾(μ Sco)

20.

プールヴァーシャーダー(中間)

7.

箕(γ Sgr)

21.

ウッタラーシャーダー(吉)

8.

斗(φ Sgr)

アビジット(大吉)

9.

牛(β Cap)

22.

シュラヴァナ(吉)

10.

女(ε Aqr)

23.

シュラヴィシュター(凶)

11.

虚(β Aqr)

24.

シャタビシャク(凶)

12.

危(α Aqr)

25.

プールヴァプローシュタバタ(中間)

13.

室(α Peg)

26.

ウッタラプローシュタバタ(中間)

14.

壁(γ Peg)

27.

レーヴァーティー(吉)

15.

けい(ζ And)


    日本には、インドの星占いや星の神々は、密教(真言、天台宗)の一部として伝わっている。
  密教は、名前が古めかしい感じだが、実は仏教の流派の中で最も新しい.紀元6−7世紀ごろ、 インドで成立したと言われる.日本には9世紀に伝来した.

  密教では、胎蔵・金剛両界曼陀羅が宇宙の原理を現わすとされる。この両界曼陀羅には、太陽神 スーリヤ、月神ソーマ、木星ブリハスパティ、彗星ケトゥなどにまじって、黄道28宿も全員擬神化 (グラマーなお姉さんになっている)され、曼陀羅のはしに登場する。27宿ではないことから、 中国色の濃さがわかる.

  インドの黄道12宮は、いつごろできたのか、どこから伝わったのか、調べてもわからなかったのだが 内容はヨーロッパのものとほぼ同じである。インドでホロスコープ占星術を意味する言葉は「ホーラ」と いい、ギリシャ語のホーラー(上昇宮)の発音をサンスクリット化しただけだそうだ.
12宮もやはり 擬神化され、仏の姿で胎蔵曼陀羅に登場するので、それ以前に伝わったものと思われる。

インド名

意味

西洋名

 

 

 

メーシャmesa

雄羊

白羊宮

ヴリシャンvrsan

雄牛 

 金牛宮

ミトゥナmithuna

男女 

 双子宮

カルカkarka

かに 

 巨蟹宮

シンハsinha

ライオン 

 獅子宮

カニヤーkanya

処女

 処女宮

トゥラtula

てんびん

 天秤宮

ヴリシュチカvrscika

さそり

 天蠍宮

ダヌスdhanus

弓 

 人馬宮

マカラmakara

ワニ 

 磨かつ宮

クンバkumbha

 瓶 

  宝瓶宮

ミーナmina

 魚

  双魚宮


参考文献
西上ハルオ「マンダラ博仏館」鷺書房、
菅沼晃「インド神話伝説辞典」東京堂、
矢野道雄「占星術師達のインド」中公新書

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イランの神話:ティシュタル・ヤシュト

 イランのゾロアスター教は、ヨーロッパにもその変形のミトラ教が 広まったり、紀元前後あたりに広範囲に影響を与えた。 ゾロアスター教の聖典のヤシュトの1つに、シリウス星にささげられた ヤシュトがある。ゾロアスターではシリウスはティシュトリヤ星 と呼ばれている。
 そのティシュタル・ヤシュトによれば、ティシュトリヤ星は天馬の姿で あらわされる雨をもたらす 神で、年越しの時にこの星がのぼるのを古代イランの人はまちのぞんだ。 ティシュトリヤ星は富める、輝けるもの、白く輝くまぶしきもの、 水の種子をもつ者(恒星)の中で最も強きもの、などと形容されている。 ティシュトリヤ星は、悪神アンラ・マンユにつく雨を妨げる女呪術師を 退治する。女呪術師は大将が3名いて、天から流れ星となってふるという。 惑星もアンラ・マンユ側である。アフラ・マズダー側には良き星辰 である恒星がついている。
   ("アヴェスター"他より)

 


イランの神話:シリウスの戦い

  ペルシャのゾロアスター教の神話.原始の宇宙が誕生したとき、光の神アフラ・マツダーは闇の神アーリ マンを3000年封じ込め、その間に世界を創造した.春分点がおひつじ座に入ると戦いの3000年がはじまった.
  闇の魔神が地底から軍団をひきいて現れた.魔神は人間に害をなすサソリ、蛇、毒とかげなど の生物をつくったので、アフラ・マツダーはそれらを退治する役目をシリウス星に与えた.

  シリウスは、人や馬に変身し30日の間夜も昼も強い光をだして戦った.最後に大雨をふらせると 魔物は溺れて全滅した.しかし大地に毒がしみこんでいる.それをはらうためアフラ・マツダーは シリウスを白い天馬にかえた.天馬は干ばつの魔物がばけた黒い馬と戦って勝ち、地上の水は外の 海にながれこんだ.シリウスは外の海から水をくみ,大地にふらせると、大地が潤った.さらにシリウスは 毒で枯死した植物の粉末をまぜた雨をふらせると、多くの薬草が生じた.外の海の中に大きな木が誕生し、 霊鳥シムルグが巣をかけた.

            (岡田美恵子「イランの神話」)

【その他の国の星の民話】

・チベットの占星術師

 

 

チベットの占星術師

 チベットではモパという占星術師がいる。占星術師たちが毎年の暦を 作るが、そこには色々な仕事にふさわしい時期、ふさわしくない時期が 書き込まれている。
 チベットの言い伝えでは、チュー(宗教)はインドから、ツィー(占星術) は中国から、となっているそうだ。

 チベットには色々な占いがあるが、その1つ「バターランプ」占いは、 満月か半月、あるいは10日に行なわれる。樅の木の枝を布でくるんだ 灯芯をランプにいれ、バターを流し込む。ランプが明るく燃え、炎が まっすぐで鮮明ならだれでも繁栄が約束される。その他の場合は、 いろいろあるが、「炎が三日月型の場合」は、平安と静寂がえられる という。
            (ブラッカー他「占いと神託」海鳴社)

 


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