Near East Asian Stellar Myth and Legends
中近東(エジプト、メソポタミア)の星の民話
天文民俗学ページ アジアの星の民話
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Residense of Rosemary for the web graphics.

●ユダヤ:天ののぞき穴
●アラビア:妖精ジンと流星
●エジプト:セシェト神の杓杖
●エジプト:散りばめられた5芒星
●疲れを知らない者たち
●スター・オブ・ベツレヘム(ユリ科オーニソガラム属)
●アシェラー神殿の石
●ウルク:天空神の神殿
●天の弓:バビロニアの神話

ユダヤ:天ののぞき穴
 古代のユダヤの国では、天は固い板のようなものでできており、 夜空の星は天に穴があいて天国の光りがさしこんでくるものと 考えていた。天上には水があり、ときどき天使が、その穴から水を おとしておりそれが雨だという。
    (天使の辞典みたいな本、題名が不明、より)


アラビア:妖精ジンと流星
 千夜一夜物語のアラジンと魔法のランプにでる、ランプの精はジンと 呼ばれるアラビアの魔物の一種である。コーランによると、ジンは堕天使 で、ジンが天国に近づきすぎると、ジンに向かって流星がはなたれる。 毎年8月と11月におこるペルセウス座流星群とおうし座流星群(原文より、 おうし座は10月である。11月はしし座とオリオン座流星群である) は、天がジンを殺すためにおこすといわれる。
   (「魔の世界」他より)
エジプト:セシェト神の杓杖
 エジプトでは、メソポタミアと同じく様々な神々にいろいろなシンボルを 与えて、壁画などには神々の変わりにシンボルを描くことが 古くには行われていた。エジプトでは主に神のシンボルは権力の象徴 でもあった杓杖であった。
 たとえばアビドスでのオシリスのシンボルはセケム杖であり、女神 イアムトのシンボルは先がカギ型に曲がった杖であった。(牧夫の杖)
 星が出てくる杖が1つある。女神セシェトのシンボルである。 その杖は上に星がのり、その上に先が上に曲がった肋骨状のものが ついている杖だという。
        (チェルニー「エジプトの神々」弥呂久)


エジプト:散りばめられた5芒星
  有名なエジプトの宇宙創世神話では、大気神シュウは、その子どもたちである 大地神ゲブと、天空神ヌトの間にはいって2人をひきはなした。天空をあらわす ヌト女神は体中に星をちりばめた姿で壁画などに描かれている。ヌトの体に 描かれる星はかならず5芒星である。

  エジプトでは王墓の壁画などに、一面星を描くことが古くから行われて きた。  第4王朝のウナス王の墓、第18王朝のトトメス4世、アメンホテップ2世、 第20王朝セティ1世の墓などがきれいに星の壁が残っている。
 エジプトで星をあらわすマークは五芒星であり、いつの時代 も同じ形が使われている。今はポピュラーな5芒星も、古代では たいへん珍しくエジプト以外では見られない。  メソポタミアは星というとイシュタルの 8芒星で、あとは省略された6芒星がシールに登場するくらいである。 ヨーロッパは近世の黒魔術流行以前は、絵に登場する星はほとんどが 6芒星である。
     (「世界の大遺跡2:ナイルの王墓と神殿」講談社 他)

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疲れを知らない者たち
  古代エジプトでは、星について神話的解釈が実に色々あるが,その1つに「けして沈まない者たち」 と「疲れを知らない者たち」に分けるものがある.けして沈まないのは周極星で,疲れを知らないのは, その他の星だが,沈む星を「疲れを知らない」と表現するのは,ちょっと奇妙に感じる.エジプトの 神話では星は沈んでから,太陽の船のおともとして西から東に長い旅をすることになっているからだ.

     (チェルニー「エジプトの神々」)

スター・オブ・ベツレヘム(ユリ科オーニソガラム属)
    このユリ科の植物の球根を、オリエントでは火であぶって食べるらしい。この植物はキリスト誕生の時に 輝いたベツレヘムの星の一部であるという。
    ベツレヘムの星は東方の博士や牧人を招いたあと、流星のように飛び散って花となり、あたりの野原に 散らばった。この花は空の星と似ていた。キリストの父ヨセフは明け方にこの花をつんで、妻マリアのひざに眠るイエスにふりまいた。
 
      (「花の伝説」より)
 
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アシェラー神殿の石
  アシェラーはフェニキア地方の大女神であるが,テュロスのアシェラー神殿には天から落ちてきた 石が祭ってあったという.しかしテュロスは数々の国家に征服され,アシェラー神殿は場所もわかって いない.全盛期のテュロスは,ローマの詩人に「この美しい町を作ったのは神か?」と賞賛されたが 現在ティールというこの町の発掘は,政情不穏もあり,あまりすすんではいない.

               (「フェニキア人」)



ウルク:天空神の神殿
  ウルク市の白神殿は,何でも古いメソポタミアでも,最も古い時期の神殿である.20m四方程度の 小さな神殿の儀式に関する書物に次のようにある.「夜明けのひととき,ビト・レシュのジッグラート の崇高な屋根の彼方に,『天の大いなるアヌ』は星のように昇るだろう.天空のアヌとアントゥの ため,金の机をすえて,天空のアヌとアントゥのため,手ですくった水を捧げるだろう」   この文書は後代のセレウコス朝時代のもの.アヌは太陽神ではなく天の神である.


天の弓:バビロニアの神話
  バビロニアの多くの神々の母ティアマトは、一部の神々の訴えをきいて、勝手にふるまうマルドゥーク 神を退治することにしました.しかしマルドゥークの父のエア神の知恵で作戦は失敗し、ティアマトは マルドゥークに口から矢を打ち込まれて倒されました.マルドゥークはティアマトを倒した大弓を 記念して空にかけました.これが古代メソポタミアでバン星(弓星)と呼ばれたおおいぬ座である.

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