
↑アストロラーベ2.本物のアストロラーベと同じ構成のレプリカ。
マーテルが本体で、それに各円盤をポストというくいで止めます。
ホースとはポストに差し込んで止めるピンです。

↑アストロラーベ3、本物と同じ構成のレプリカです。

↑この項の一番上の写真のものを組み上げたところ。表です。このアストロラーベは、
目盛りが金属面を彫って描かれているので、写真では読み取りにくい
です。

↑裏面。アンティーク仕上げなので年代ものにみえますが
最近のものです。大きさはジャストCDサイズ。
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■アストロラーベの構造と部品名
アストロラーベの部品は、どうもよい邦語訳がありません。ここでは、ラテン語と
思われる原語そのままで表記します。
●マーテル(Mater)
アストロラーベのオモテ面は、円周にぐるりと24時間の時刻目盛と、360度の角度目盛りが
ふられたマーテルという土台が一番下にきます。外側以外は通常、
何も書かれていません。
●ティムパン(Tympan)
マーテルの上に、その場所の高度方位の座表線が入ったティムパンという
円盤がのります。ティムパンは、その土地の緯度ごとに違うので、入れ替えて使います。
●リート(Rete)
さらにティムパンの上に、星図を表すリートという、あちこちくりぬかれた円番が
のります。リートには、黄道12宮のほか、シリウスやアルクトゥールスなどの目立つ
恒星も描かれています。
しかし、このリートの星を、南を下にしてよく見てください。
オリオン座はベテルギウスが右上、リゲルが左下にきます。そしてオリオン座の
右側、つまり西にシリウスがきます。普通に夜空をみた様子と、東西にひっくり
かえっているのです。
アストロラーベの特徴の1つは、星空が東西反転で表現されていることです。
(ティムパンもよくみると、実際の夜空と地平線の東西がひっくりかえってます。)
実際の星空と照らしあわさず、あくまで出没計算機と思えば、何とか
慣れてきます。古い西洋星図はこのように東西反転で描いているものも多く、
19世紀以前のヨーロッパの天文関係者にとっては特に問題なかったようです。
さて、リートの装飾や作り方はとても種類が多く、アストロラーベの美術品としての
価値を高めています。数個の星を記載したシンプルなものから、100近い恒星を描いた
サイエンス性の高いものまで、色々あります。
●ルール(Rule)
以上で、アストロラーベ表面としての機能ははたせますが、さらにリートの上に、
太陽の位置を固定するためのルール(定規)がついているものが多いです。
●裏面
裏面は、表面のマーテルの裏が土台になります。裏の円周には、360度目盛りと
黄道12宮、そして何月何日という、1年の日付目盛りが並んでいます。
日付の目盛りから、調べたい日を探し、その部分の黄経目盛りをよめば、
それが太陽の黄経、つまり黄道上の太陽の位置が出ます。
裏面の中央部分は、上が太陽高度から時刻を導く曲線、下半分は三角関数計算用の
グリッドが描かれることが多いですが、特に何もない場合もあります。
●アリダード(Alidade)
裏面にリートのようなものはなく、アリダードという、直径分の長さの定規のような棒が
ついているだけです。アリダードは上下が折れ曲がり、そこに丸い穴があいています。
それで、アストロラーベをひもでつりさげ、陰を利用し太陽の高度を測定するのです。
方法は、アリダードの上下の先にあいた穴の影が地面に投影されるように、
アリダードを回し、固定します。そのアリダードの傾きが太陽の高度です。
ところが星などの天体は、太陽のように影ができません。影ができないものは、
アストロラーベを眼の高さにつって、アリダードのへりにそってちょうど視線の延長上に
その星が見えるところまでアリダードを回して測定します。
ここでは、アストロラーベは手でにぎって観測してはいけません。
必ずヒモで吊り下げて下さい。ぶら下げることで水平を出しているのです。
●ポストとホース(Post,Horse)
各部品を止め、回転させる中央のくいがポスト、ばらけないようにポストに
差し込んで止めるピンがホースです。このポストがつまり北極星なのです。
ホースには、馬の顔が描かれているものもあります。
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