はまぎんこども宇宙科学館/(財)横浜市青少年育成協会


宇宙・天文ニュース(つづき)

★ オメガ星団は球状星団ではない!?

オメガ星団
Copyight: Loke Kun Tan, Photographer (StarryScapes)


球状星団のスケッチの全リスト
ケンタウルス座の球状星団(オメガ星団)
Omega Centauri
Spitzer Sees Shining Stellar Sphere - Omega Centauri


ケンタウルス座オメガ星団は、かなり昔から知られている球状星団(きゅうじょうせいだん)です。

アレクサンドリア(エジプト)のプトレマイオス(紀元後87-150年頃)による天文書「アルマゲスト」の星表にも星として載っていました。

ドイツのバイヤー(1572-1625)の星図(ウラノメトリアには、ケンタウルス座のオメガ星として掲載されました。(バイヤー(あるいはバイエル)符号について:

この天体が星ではないと見破った最初の人物とされているのが、ハレ-彗星でも有名な、イギリスのハレー(1656-1742)です。1677年にセント・ヘレナ島(南緯16度)からの観測で、「ケンタウルス座にある光る斑点」(luminous spot or patch)と記しているそうです。(資料:

それでも、望遠鏡の技術が進歩するまでは、ぼんやりとした見えかたにすぎませんでした。球状星団(globular cluster)という呼び名を考案したのは、当時発見されていた70個の球状星団すべてを、星の集団として観測することができた、イギリスのウイリアム・ハーシェル(1738-1822)でした。(70個のうち、37個は彼による発見。資料:

現在では、149個もの球状星団銀河系内に見つかっています。


アメリカのシャプレー(1885-1972)は、球状星団に含まれること座RR型変光星を使って、各球状星団までの距離を見積もりました。(資料:

その結果、球状星団の分布の中心こそ銀河系の中心と見られ、太陽はその中心からかなりずれているということがわかりました。( 銀河系の構造:


さて、オメガ星団ですが、その見かけから球状星団として分類されてはいますが、その異常さがしだいにわかってきました。

見かけの明るさは球状星団で最も明るい3.7等。球状星団に含まれること座RR型変光星を使って、地球からの距離は約16500光年と求められています。みかけの大きさは満月と同じくらいで、角度の0.5度もありますから、実際の直径は約150光年もあることになります。

スペクトルの観測から、オメガ星団内の星の運動が調べられました。その結果、オメガ星団全体の質量が見積もられ、なんと太陽質量の約500万倍もあるらしいというのです! 銀河系にある他の球状星団の質量は、たいてい太陽質量の10万倍程度です。これは、銀河の小さなものとほとんど同じ質量です。

球状星団の星には、ヘリウムより重い元素があまり含まれていないのが普通なのですが、スペクトルからオメガ星団の星に含まれる元素を調べると、ヘリウムより重い元素を含むグループも一部含まれていることがわかりました

オメガ星団の星々の、色(あるいはスペクトル型)を横軸に、絶対等級を縦軸にグラフにした「HR図」から、重い元素を多く含む星々はオメガ星団の他の星々より20億年ほど遅く誕生したらしい、ということもわかってきました。オメガ星団には、少なくとも、2度以上、大規模な星の誕生時期があったようです。(HR図について:

また、オメガ星団全体としても自転しており、形がすこしつぶれていることもわかりました

球状星団の星の動き(コンピューターによるシミュレーション動画 MPEG 5.9MB)
Visualization by Frank Summers, Space Telescope Science Institute
Simulation by Simon Portegies Zwart, Boston University
http://terpsichore.stsci.edu/~summers/viz/scviz/spz.html より


一般の球状星団の場合は、ハチの巣に群がるハチのように星が動いており(上の動画)、全体として整った動きはしていません。オメガ星団内の若いほうの星々の動きはオメガ星団の自転とは一致していないようです。

以上のような異常さから、オメガ星団は球状星団ではなく、銀河系に接近し、銀河系の重力にひかれて銀河系にとらえられた矮小銀河(小規模な銀河)の中心部ではないか、という考えがでてきています。(資料:

1994年に発見された「いて座矮銀河」がまさにそのようにして銀河系につかまった矮小銀河(わいしょうぎんが)であると見られています。銀河系中心による重力のせいでしょう、形がゆがんでいます。私たちから見ると、銀河系中心の向こう側にあり、私たちからの距離は約78000光年。銀河系中心からは約52000光年の距離で、銀河系に最も近い銀河ということになります。やがては銀河系にとりこまれてしまう運命でしょう。(資料:


関連ページ



★ 彗星の核に接近する探査機


少なくとも2つの彗星の核に接近して観測を行うNASAの探査機「コントゥア」の想像図

Credit: NASA/APL(このニュースの、他の画像も)


2002年7月3日15時47分41秒(日本時間)、アメリカのフロリダ半島にある ケープカナベラルから、デルタIIロケットによって、NASAの彗星探査機「コントゥア」(Comet Nucleus Tour 彗星の核への旅)が打ち上げられました。


打ち上げの瞬間 使われたロケット その拡大



彗星は、気体や塵などがこおりついた「巨大な汚れた雪だるま」のような天体です。惑星のような大きな天体では、熱がたまりやすく内部が融けたりするため、できたころの状態が残されません。ところが彗星の本体であるの大きさは数km程度であるため、太陽系ができたころの状態をのこしていると考えられています。

つまり、彗星を調べれば、太陽系誕生の頃の手がかりが得られそうなのです。

また、大昔、多くの彗星が地球に衝突して、多くの水分をもたらした可能性もあります。そのように解釈できる痕跡が見つかっているのです。(資料: 国立天文台ニュース Daily in Scight Astronomy Now 月についてのFAQ〜ヘリウム3
今回の探査機で彗星の塵や気体の成分が調べられますので、そうした可能性についても手がかりが得られるかもしれません。

コントゥア探査機では、地球の近くにやってくる(接近しやすい)ことなども考慮して、少なくとも2つの彗星の核に接近をこころみます。

まずは、2003年11月12日にエンケ彗星の核に100km程度の接近を行います。核の正確な位置がまだわからないので、正確な接近距離もまだわかりません。接近速度は毎秒28.2kmです。これはライフル銃の弾丸の数10倍のスピードです! 激しい塵や氷粒子との衝突でこわれてしまわないよう、探査機正面には厚さ25cmのダスト・シールドという盾の部分があります。ネクステルという消防服にも使われる繊維素材が何重にもなったもので、衝突する粒子をこなごなにし、さらに防弾チョッキにも使われているケブラーの層で受けとめます。





エンケ彗星は1786年に初めて観測された彗星です。ドイツのヨハン・エンケがその軌道を詳しく研究したことから、エンケ彗星とよばれるようになりました。太陽をまわる周期は彗星約3.3年です。彗星としては最も短い公転周期の彗星です。太陽に何度も接近しているわけですから、氷成分もかなり蒸発してしまった「古い彗星」といえるでしょう。大きさは5km程度と見られています。(エンケ彗星の軌道 / エンケ彗星関連ページ 1, 2, 3

コントゥア探査機は何度も地球に接近し、地球の重力にひっぱらせて速度をかえます。(燃料を使わないで速度を変えるうまい方法です)
エンケ彗星接近後、3度地球に接近し、2006年6月18日には2つ目の彗星、 シュヴァスマン・ヴァハマン第3彗星の核に接近します。1930年、 ハンブルク天文台のシュヴァスマンと助手のヴァハマンによって発見されました。太陽のまわりを約5.4年で一周しています。1995年12月には核が分裂しています。最大の破片でもせいぜい2kmくらいでしょう。エンケ彗星にくらべれば新しい彗星と見られ、新鮮な表面や、分裂した核内部のようすも観測できると期待されています。(シュヴァスマン・ヴァハマン第3彗星の軌道 / シュヴァスマン・ヴァハマン第3彗星関連ページ 1, 2, 3

800個以上の彗星の軌道が知られていますが、公転周期200年以下の彗星を短周期彗星、200年をこえる彗星を長周期彗星と分類しています。短周期彗星は約180個、のこりが長周期彗星です。コントゥア探査機が接近する2つの彗星は短周期彗星のうち、とくに「木星族」といわれるグループの彗星です。

探査機がそれぞれの彗星に接近するときには、地球の比較的近くにあるため、アンテナも小型ですみます。地上からの同時観測も行われるでしょう。


2つの彗星と探査機が接近するときの地球の位置(地球と木星の軌道、そして2つの彗星の軌道です)

打ち上げ後の予定


コントゥアの速度調整が、2002年7月27日21時02分28.9秒から58.5秒間、8月1日02時13分09.9秒から63.2秒間、そして8月3日16時15分55.4秒から17.8秒間、3回予定されています。

ヒドラジン燃料の燃焼ガスが広がり、太陽光に照らされて、望遠鏡や双眼鏡でかすかに見えるかもしれません。日本から見える可能性のあるのは、7月27日と8月1日です。見えそうな位置については、以下の2つのページをごらんください。


コントゥア探査機は、2002年8月15日17時49分にインド洋上空約225kmにおいてロケットに点火、毎秒1920mの速度分を増して、地球をまわる軌道から離れることになっていました。
ところが、 探査機からの電波が受かるはずの18時35分になっても、何の信号も受信できず、探査機がどうなってしまったのか、いまどこにいるのかがわからなくなっています。

アメリカ、 アリゾナ大学月惑星研究所スペースウォッチ望遠鏡(口径1.8m)が、探査機がいると思われる方向に2つの物体を見つけました。このとき、探査機は地球から約46万kmかなたにあり、2つの物体はロケット点火後に分離したものと見られます。それぞれの明るさは18.2等と18.9等でした。さらに3つめの物体もみつかったということです。(資料

探査機からの信号をとらえようと9日間連続して試みられましたが受信できず、今後は2002年12月まで、週に1度、約8時間信号受信が試みられます。 (資料

2002年8月26日、NASAはコントゥア計画調査委員会を発足させ、6〜8週間以内に、初期報告を提出させることを発表しました

2002年12月20日まで、コントゥアとの通信を回復させる試みがなされましたが、成功しませんでした。


2003年10月15日にNASAが発表した内容 によりますと、コントゥア事故調査委員会(2002年8月22日発足)の結論としては、おおまかな原因はロケット点火時の噴射熱で、機体構造に問題が生じた というものです。点火直前・点火中については、計測データや地上からの観測もないく、回収された破片もない状態であるため、 他の原因についても可能性はあるとしています。
ロケットそのものの爆発、流星物質宇宙の不用物体と の衝突、また、姿勢制御不能になったことも考えられるということですが、さまざまな事実・データに基づき、上のような結論に至りました。



コントゥア計画プレスキット(1.04MB 英語)

コントゥア計画解説動画(MPEG 27MB)


(主な資料源: Spaceflight Now; コントゥア・ホームページ



ホイップルさん
Credit: Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics

コントゥア計画のチームには、1906年11月5日生まれの天文学者、フレッド・ローレンス・ホイップルさん参加されています。コントゥア打ち上げ時で95歳のかたです。
ホイップルさんは、エンケ彗星の軌道運動を研究して、彗星が「汚れた雪玉」であるという説を1950年に発表しました。「汚れた雪玉」(dirty snowball)ということばもホイップルさんの作った表現です。 この説は、1986年に探査機ハレー彗星に接近して確かめられました。2001年9月23日にはボレリー彗星が探査機によって観測されました。

ホイップルさんは、NASAの宇宙科学計画に取り組む科学者としては最年長者となります

(資料:




彗星に向かっているNASAの探査機は、ほかにスターダスト探査機があります。2004年1月2日に、ヴィルト第2彗星の核に約150kmまで接近する予定です。

さらに、ヨーロッパ宇宙機関は、2003年1月12日に「ロゼッタ探査機」を打ち上げます。探査機は、2011年11月29日にヴィルターネン彗星に接近しはじめ、しばらくはその近くを飛行し続けます。2012年8月22日にはその彗星核周囲を回る軌道にはいる予定です。小型の着陸機を核表面に降ろすことも計画されています。(資料:



★ 太陽系に似た惑星系

かに座55番星系と太陽系の比較図
MPEG動画 6.3MB)
Credit: NASA/JPL/Caltech

かに座55番の位置

左上にしし座があり、右下にかに座があります。■印がかに座55番星の位置です。明るさは5.95等星、大きさや質量はほぼ太陽並み。私たちからの距離は44光年です。(データ:SIMBAD; The Planet Project; 55 Cancri; 55(Rho1)Cancri 2; Stellar Data for 55 Cancri

恒星の周囲に、惑星のようなある程度の質量の天体がまわっていれば、恒星はわずかにふらつきます。(極端な図ですが、こんなイメージです)

かに座55番星のスペクトルが詳しく観測され、この星のふらつきが調べられました。(星のスペクトルから、その周囲に天体がまわっていることを知る方法については、こちらこちらをごらんください)

そのふらつきから、かに座55番星のまわりに2つの惑星がまわっているらしいという発表がありました。(1996年)

恒星のスペクトルを調べて恒星のふらつきを検出する場合、質量の大きな惑星ほど、また、その惑星が恒星の近くをまわっているほど、恒星がふらつくスピードが大きくなるため、観測されやすくなります。
このため、恒星の近くにある木星(地球の質量の318倍)並み、あるいはそれ以上の質量の惑星が頻繁に見つかっていたのです。(恒星の近くに見つかる木星並みの巨大惑星を「ホット・ジュピター」(hot Jupiter) 熱い木星とよんでいます。これまでに検出された惑星のリスト

1996年に発表された2つの惑星も、一方が木星並み、もう一方が木星の1/5くらいという質量で、それぞれ、かに座55番星から0.118天文単位、0.24天文単位離れた軌道でまわっています。(太陽-地球間は1天文単位

2002年6月13日の発表では、さらに精密な観測結果から、もうひとつの惑星があるらしいこともつきとめられました。しかも、かに座55番星からの距離は5.9天文単位、質量は木星の約4倍と見られています。木星と太陽の間が5.2天文単位くらいですから、太陽系に似た惑星系がみつかったわけです。(公転周期は約13年。木星の公転周期は約12年です)

地上からのこうした観測方法では、地球のような惑星の存在が検出できません。恒星から1天文単位も離れた質量の小さな惑星では、恒星のふらつきをほとんど発生させないからです。かに座55番星のまわりに、地球のような惑星も存在するのかもしれませんが、その有無は将来の宇宙空間からの観測によって明らかになるでしょう。


主な資料源

Extraterrestrial Jupiter
Newfound Planetary System Has 'Hometown" Look
Spaceflight Now
55 Cancri





★ 地球に接近して明るく見えた小惑星

1998年11月25日に18等の明るさで発見された小惑星 1998 WT24 は、地球に接近する軌道をもつ天体のひとつです。

2001年12月1日の 1998 WT24 の位置
2001年12月16日の 1998 WT24 の位置(表示上、地球と重なっています)
3D orbit visualization tool で作図)


2001年12月16日14時40分には、地球の中心から約187万km(月までの距離(約38万km)の4.9倍ほど)まで接近しました。この小惑星がこれほどまで地球に接近したのは1956年12月17日08時14分の135万km(月までの約3.5倍)以来のことでした。21世紀中に、1998 WT24 が今回に匹敵するほどの接近を起こすのは、2099年12月18日09時半頃までありません。(資料:

過去に地球に接近した天体のリスト(LD が月までの距離の何倍かの値)


その明るさから1km程度の天体と見られる 1998 WT24 ですが、今回のように接近すると、地球から見た明るさも10等より明るくなり、アマチュアの望遠鏡でもとらえることが可能になりました。(位置予報のページ:


最も接近した頃には、1時間で約1度の角度で 星座のなかを移動していたことになります。そんなスピード感のある移動のようすを、撮像に成功した観測者もいます。

口径0.3mの望遠鏡で撮像したCCD画像350コマから作成された動画(1.80MB)
2001年12月17日19時25分〜21時04分(現地時間。9時間を足すと日本時間)
各コマ10秒露出。コマの間隔は約7秒。この動画は、実際の動きより約400倍はやくなっています。
(イギリスのニック・ジェイムズさんによる。http://www.theastronomer.org/minor_planets.html


地球にかなり接近したため、電波をあててその反射波を調べるレーダー観測行われました。自転しているようすや小惑星の形、表面物質について情報がレーダー観測から得られます。

レーダー観測でとらえた 1998 WT24
http://reason.jpl.nasa.gov/asteroids/1998WT24/goldstone/html/wt35106.movie.gif より。


2027年までに、10等より明るくなる、地球に接近する小惑星としては、ほかに5kmほどの大きさの「トゥータティス」があります。2004年9月29日22時37分頃地球に155万km(月までの約4倍)まで接近し、8.9等まで明るくなると予想されています

トゥータティスは、レーダー観測の結果、2つの塊が回りあっている、ということがわかりました。(資料



アマチュア天文家によってが撮影された、小惑星 1998 WT24 の画像



関連ページ





★ 地球表面から地球半径分まで接近した小惑星 2004FU162

2004FU162 の軌道(楕円形の軌道)
3D orbit visualization tool で作図)


2004年3月31日に、 ニューメキシコ州にある観測所マサチューセッツ工科大学リンカン研究所による地球接近小惑星研究計画「リニア」(Lincoln Near Earth Asteroid Research)の観測施設)の 口径1m望遠鏡で発見されたこの小惑星は、地球に大接近していたことがわかりました。

観測当日の44分間のあいだ、4コマの画像にしか写っていませんでしたが、その観測位置に基づいて計算された軌道によりますと、 観測直後の4月1日0時34分頃には、地球に中心から13000km、地球表面から約6500km(地球半径程度の長さ)のところを 通過していたことがわかりました。地球接近時には、地球の重力によって、2004FU162のコースが、およそ20度も曲げられたという ことです。

明るさから推定された直径は10mほど。この大きさならば、仮に地球大気に突入したとしても、大気との激しい衝突で 高温となり巨大な流星として燃え尽きてしまったでしょう。この程度の大きさの小惑星の場合、 2年に1個、地球大気に突入し、今回ほどの接近通過になると、年に4回ほどあると見積もられています。

資料




他の小惑星関係ニュース



★ 小惑星情報のページ



★ 太陽系外惑星の大気を観測!

HD 209458をまわる巨大惑星の想像図

Credit: NASA and Greg Bacon (STScI/AVL)

HD 209458のペガスス座のなかの位置

Credit: Z. Levay (STScI)


ペガスス座に7.65等の、HD 209458という恒星があります。太陽に似た星で、地球からの距離は150光年です。 その周囲をまわる惑星の大気にナトリウムが含まれていることがわかりました。太陽系外の惑星に大気があることが直接観測されただけではなく、その成分の情報までわかってしまったという、すごいニュースです!


恒星の周囲に、惑星のようなある程度の質量の天体がまわっていれば、恒星はわずかにふらつきます。(極端な図ですが、こんなイメージです)

HD 209458のスペクトルが詳しく観測され、この星のふらつきが調べられました。(星のスペクトルから、その周囲に天体がまわっていることを知る方法については、こちらこちらをごらんください)

そのふらつきから、どうも惑星がまわっているらしいということになりましたが、惑星の軌道面が、私たちの観測方向に対しどれだけ傾いているかという情報が欠けているため、計算される惑星の質量は、「下限値」、つまり「…以上の質量の惑星」、ということしかわかりませんでした。

もし、わたしたちが、惑星軌道の面を真横に近い角度から見ている場合には、惑星が中心天体の手前を横切る現象も観測されるに違いありません。


(MPEG動画 649KB)
Credit: Bryan Preston (Max-Q Digital, STScI/AVL)
惑星が恒星の手前を通ると、恒星からの光がわずかにかくされ、光量が減ります。


惑星軌道面を真横から見ていると仮定して、HD 209458の前を惑星が横切る時がいつになるかが予測されました。
そうした予測に基づいて、1999年9月9日と16日に口径9.9cmの望遠鏡を使って、2度の「前面通過」が観測されたのです! 0.017等の減光が2時間以上続きました。同年の11月7日には、別の観測者によっても同じ現象が確認されました。 (資料源:

計算の結果、この惑星は、なんとHD 209458の中心から約0.045天文単位(水星軌道半径の約8分の1。地球-月間の約18倍)しか離れていない天体で、公転周期は3.524日、質量は木星の7割ほど(地球の約220倍)。直径は木星の約1.4倍、惑星の大気の温度は、HD 209458のそばであるため1100℃に達している、ということです。

これまで、恒星のそばをまわる木星並みの惑星(「熱い木星」(hot Jupiter)などとよばれることもあります)の存在に疑問を投げかける研究者もありましたが、HD 209458の惑星による「前面通過」の観測で、その存在は確実になったわけです。


地球上空をまわるハッブル・スペーステレスコープにつまれたSTISという装置によって、HD 209458の惑星(HD 209458bという符号でよばれています)が前面を通過するときの光が分析されました。この装置は、光を波長別に分ける、プリズムのようなはたらきをする観測装置です。


HD 209458からの光が惑星大気をとおってくると、スペクトルのなかの、ナトリウムによる吸収線が強くなったのです!
Credit: A. Feild (STScI)


スペクトルにあらわれる吸収線は、いわば、原子・分子の指紋のようなものです。スペクトルの吸収線の位置によって、どのような種類の原子や分子が吸収した光であるかがわかってしまうのです。

こうして、HD 209458からの光を分析して、ナトリウム特有の吸収線が見つかりました。


Credit: A. Feild (STScI)

ところが、惑星HD 209458bが前面を通過中には、ナトリウムによる吸収線が強くなったのです。つまり、「さらに吸収された」というわけで、惑星大気中にナトリウムがある、という結論が得られたのです。

今後、同様な観測によって、HD 209458bの大気中に、ナトリウム以外の元素の存在も確認されることでしょう。

巨大な望遠鏡による観測技術の進歩や、宇宙空間からの観測の規模が大きくなれば、 地球のような小さな惑星の「前面通過」も精密に観測できるようになり、そんな惑星に豊富な酸素が見つかる日が来るかもしれません。



Extra-solar Planets Catalog(太陽系外に惑星の存在が観測された星のカタログ)
Figures about Extrasolar Planets and related subjects
NEW WORLDS ATLAS (太陽系外惑星データベース)

太陽系外惑星(ウィキペディア)



資料




2001年には上記のように、HD 209458b の大気中にナトリウムが見つかりましたが、 2003年にはやはりハッブル・スペース・テレスコープからの同様な観測から、 大気中の水素が見つかりました


2004年にもハッブル・スペース・テレスコープからの同様な観測から、 HD 209458b の 大気中に酸素と炭素が見つかりました (観測は2003年10〜11月)これら酸素と炭素の原子は、風に巻き上げられる塵のように、惑星からどんどん流出していく水素原子の流れに乗って、大気下層から 吹きとばされているものと考えられています。ということは、他の重い原子(鉄なども?)もやがて見つかるかもしれません。




口径10cm望遠鏡で、系外惑星HD209458bのtransitの検出に成功

系外惑星を観測しよう

Astronomers use McDonald Observatory telescopes to confirm extrasolar planet



「恒星の手前を惑星が横切る現象」 から見つかった そのほかの惑星





★ 太陽に向かっていくガス流

太陽に向かっていくガス流

太陽に向かっていくガス流(MPEG動画 703KB)
8時30分の方向と10時の方向に、太陽に向かう流れが写っています。
Credit: SOHO/LASCO (ESA and NASA)

太陽から常時出ている太陽風(約500km/s)や、CMEとよばれる、大量のコロナ物質の放出など、太陽から外に向かう物質の流れはよく知られていますが、なんと、太陽に向かって進んでいくガスの流れが見つかりました!


NASAESA(ヨーロッパ宇宙機関。イーサ)が共同ですすめてきた太陽観測機「SOHO」(ソーホー)が1995年12月2日に打ち上げられました。

SOHOは、 地球から太陽方向へ約150万kmいったところにある(太陽-地球系の)ラグランジュ・ポイント(ここでは、太陽と地球による重力と、太陽-地球回転系における遠心力とが釣り合っています)付近から、太陽大気や太陽風を観測しています。

☆ SOHO全体図
☆ SOHOの大きさ・重量など
☆ 回転するSOHO(MPEG動画 574KB)


SOHOには、さまざまな観測機器が積まれていますが、そのなかに、LASCOという装置があります。(「ラスコゥ」と発音します)これは、視野の広さの異なる3台のコロナグラフからなる観測装置です。(LASCOの詳しい情報はこちら(英文))

コロナグラフというのは、コロナを観測するため、まぶしい太陽本体をおおってしまうという特別な望遠鏡です。(日本国内のコロナグラフ

このLASCOによる画像から、1997年に見つかったのが、太陽表面から約270万km(ざっと太陽の直径の2倍)の高さから落下する「太陽に向かうガスの流れ」です。

SOHOによるこの発見まで、だれもこのような逆流するガスのことなど考えもしませんでした。表面近くで吹き上がったガスが落下していく場合とは異なり、太陽直径の2倍ものところからの流れです。
太陽表面から約270万km上空では、加速しつつある太陽風の速度は秒速約120kmに達しており、この流れに逆らってガスが秒速50〜100kmで落下していき、70万km上空あたりで動きが止まるようです。

調査の結果、同様な流れが、SOHO打ち上げ直後の1996年はじめ頃から記録されており、とくに、太陽黒点などの数が増えてきた1998年以降2001年11月までに約8000件が記録されています。

黒点数が極大になる時期には、1時間に1件近い頻度で起こっています。
1日20件くらいの「太陽に向かうガス流」が太陽の左側に見られた後は、2週間ほどして、今度は太陽の右の方で同じような現象が起きるのです。
太陽はおよそ1カ月で自転していますから、太陽の特定の場所の上空でこうした現象が起こっていると考えられます。(2週間で太陽の反対側にまわります)こうした特定上空での現象は、何カ月も持続することがあります。

いったい、どのようなメカニズムなのでしょうか?

太陽表面のある領域からのびた磁力線は、ループを描いて太陽の別の領域におりていきます。太陽風は、そうした磁力線ループをひきずって、太陽から遠くへとのばしていきます。
すると、隣り合った領域の磁力線の向き(そこに方位磁石を置いたときのN極S極の向き)が逆になるところができます。太陽風が加速されていきフルスピードになる前に、隣接する(向きが正反対の)磁力線がつなぎかわると、新しいループができます。(参考となる図
こうして、ゴムひものようにのばされていたループが太陽のほうへ落下していき、磁力線にひきずられるようにしてガスも落下している、という説が出されています。

LASCOを使ってもなかなか見つからなかった「太陽に向うガス流」は、20分〜25分間隔を置いた2つの画像の「差」を調べることによって明らかになりました。

「太陽に向かうガス流」のメカニズム解明が待たれます。



主な資料

SOHO's latest surprise: Gas near the Sun heading the wrong way

Hot Shots from SOHO - Coronal Mass Inflow

Coronal Inflows and Sector Magnetism


他のSOHO関連ニュース


★ 太陽活動情報 ★



★ 恒星の形を観測!

アルタイル
Credit: NASA/JPL/Caltech/Steve Golden

アメリカ、カリフォルニア州のウィルソン山天文台から見た、わし座の1等星「アルタイル」。
この星は、「けんぎゅう星」であり、夏の大三角形をつくる星です。


星座を形作るような天体、「恒星」(こうせい)は、自分から光や熱を出している天体です。太陽も恒星のひとつです。最も太陽に近い恒星である「プロキシマ」でも、太陽から4.22光年もあります。

そのような遠方の天体の大きさばかりか、形までも直接観測しようという試みが始まっています。


2つの望遠鏡を離して設置したとしましょう。
2つの望遠鏡を結ぶ線に対し、直角の方向(図の矢印)にある天体を観測したとしましょう。

望------↑-----望 

同時に同じ天体に向けた場合、天体から来る光の波は、どちらの望遠鏡にも、同じように入ってきますね。光の波(波の形には、山の部分と谷の部分があります)の山や谷が同時に、各望遠鏡にとどきます。

では、矢印の方向からずれた方向(すこし斜め)にある天体からの光の波はどうでしょう?
波の山や谷は、2つの望遠鏡に同時に入ってくるでしょうか?

こちらの図は、天体からの電波の観測の例ですが、光でも原理は同じです。天体からの電波は、2つの(電波)望遠鏡に同時にはとどいていません。いっぽうの望遠鏡には、波が遅れてとどきます。

このように、離して置いた複数の望遠鏡にとどく、天体の電磁波を、「干渉」(かんしょう)という方法で比較することによって、その天体がどの方向にあるかを正確に求めることができます。

電波とは違い、赤外線や光の場合は波と波の間隔(波長)がとてもせまいので、離れた望遠鏡にとどく天体からの光の波を比べるというのは、とても精密な測定が要求されます。

このような精密な観測が試みられ、天体のある方向を高い精度で求めたり、恒星の大きさや形の測定ができるようになってきました。

アメリカ、カリフォルニア州のパロマー山天文台に設置された「パロマー試験干渉計」(Palomar Testbed Interferometer)の、口径50センチ望遠鏡のペアにより、わし座の1等星「アルタイル」からくる赤外線の方向が精密にはかられました。

パロマー試験干渉計施設

両側からのびているパイプを通って、別々の望遠鏡からの光がやってきます。
http://huey.jpl.nasa.gov/palomar/より)


その結果、アルタイルは、極を結ぶ直径よりも、赤道を結ぶ直径のほうが14%以上大きいことがわかりました。すこしつぶれた形をしているわけです。

これまでも、アルタイルのスペクトル観測から、アルタイルは高速で自転していることがわかっていました。
天体のスペクトルを観測しますと、ドップラー効果によって、その天体の自転スピードもわかります。 回転する天体のある部分は、観測者のほうに近づくように動いており、別の部分は遠ざかるように動いているためです。
アルタイルが高速自転しているために、遠心力で赤道部分が外側にふくらんでしまうのでしょう。

アルタイルまでの距離も測定されており、16.8光年と求められています。干渉計により、アルタイルの大きさ(角度で約3.5ミリ秒)が求まれば、アルタイルまでの距離から、アルタイルの実際の大きさ(赤道直径で太陽の約1.9倍)がわかります。

アルタイルの直径と自転スピード(赤道部分で秒速約210km以上)から計算し、アルタイルはおよそ11時間以下の周期で自転していることもわかりました。(太陽は1カ月ほどかかって自転しています)


主な資料

Star with Midriff Bulge Eyed by Astronomers
Altair's Oblateness and Rotation Velocity from Long-Baseline Interferometry
Altair's Oblateness and Rotation Velocity from Long-Baseline Interferometry
アルタイルのデータ





レグルスの形


Credit: Wenjin Huang, CHARA, Georgia State University

観測データに基づきコンピューターで作成したレグルスのかたち。太陽も比較のため右下に置かれています。


カリフォルニア州 ウィルソン山に、口径1m望遠鏡6台を 展開してつくった光学干渉計施設で、 しし座の1等星「レグルス」の 大きさ・形などの観測が行われました。その結果と他で行われた スペクトル観測、そして コンピューターによるモデル計算をあわせて、レグルスのすがたが明らかになってきました。

その結果、太陽質量の3.5倍もあるレグルスは、15.9時間で1回転(自転)しているため、 赤道部分が遠心力でふくれあがり、赤道半径が極半径の1/3増しになっています。 もし、さらにあと10%ほど自転がはやければ、星そのものがばらばらになって しまうほどです。 極は15100度Cなのに、赤道部が膨らんでいるため、 赤道部は10000度Cしかありません。極は赤道部より5倍も明るいのです。 (レグルス全体は太陽の約350倍も明るい星です)

上図のレグルスでは、天の北極(北極星のあるあたり)の方向に「N]の矢印が示されています。 その方向に対し、自転軸は86度も傾いています。横倒しになっているような姿勢です。 しかも、レグルスが銀河系内を運動する向きは、その自転軸の向き(左向きの矢印)に(たまたま)一致しているのです。 つまり、弾丸がぐるぐる回転しながら突き進んでいくかんじに似ています。




★ 火星の地下に眠る氷

高温の溶岩が、湿った土地に流れ込むと、溶岩の熱で水分が水蒸気に変わり、その圧力で 爆発がおきます。こうしてできたくぼんだ地形は、「偽クレータ−」(pseudocrater)とか、ルートレス・コーン(rootless cone)とよばれています。


アイスランドに見られる「ルートレス・コーン」の例。

いっぽう、マーズ・グローバル・サーベイヤーによる観測で、火星の赤道近い領域、アマゾン平原ケルベロス平原写真中央左の暗い領域)、そしてマルテ峡谷にも、数多くの、同じような形・大きさの地形が見つかっています。(下の写真)


クレーターの数(地形が出来てから長期になるほどクレーターの数が増えます)や地形の特徴などから、溶岩が流れたのは1千万年前ほどと見られています。
1千万年もの昔、地下5mとない浅いところに氷があったと見られ、そこに侵入した溶岩の熱で水蒸気爆発が起こったと考えられます。
溶岩が流れたところであり、しかも水が流れた跡のそばにこうした地形が見つかっているのです。

もし、数百万年前も5m程度の深さに氷が存在していたのなら、現在も地下10mくらいに残っているかもしれません。


主な資料

UA Scientists Find Evidence for Geologically Recent Shallow Ground Ice at Mars' Equator(本文の写真も)

関連サイト

Mars Orbiter Reveals Likely 'Pseudocraters'

Possible Rootless Cones or Pseudocraters on Mars

Evidence found for recent shallow ground ice on Mars


Rootless Volcanic Cones South of the Myrdalsjokull Ice Cap Glacier

MGS Data Tools

火星の地図





 関連情報

過去の火星表面に大量の水が流れたと見られる跡

NASA/JPL/ASUNASA/JPL/ASUNASA/JPL/MSSSNASA/JPL/USGS

NASA/JPL/Arizona State University



比較的最近の火星表面に水が流れたと見られる跡

左の写真の矢印は、まだ雪の塊におおわれていると見られる場所。
中央の写真のクレーターのすぐ内側を見ると、雪の塊のとけぐあいが場所によってことなります。

NASA/JPL/MSSS/Philip ChristensenNASA/JPL/ASUNASA/MSSS

マーズ・グローバル・サーベイヤーがとらえた、比較的最近水が流れたと見られる跡のページ



湖の底で砂や小石が降り積ってできたような地形

NASA/JPL/MSSSNASA/JPL/MSSS



火星の地下を探査するマーズ・オデッセイ探査機NASA/JPL/MSSS
2001マーズ・オデッセイには、軌道上から、 土に含まれる水素などの量を調べる「ガンマ線スペクトロメーター」という装置もあります。水の成分である水素の量を調べれば、水の量の推測もできます。(ガンマ線スペクトロメーターによる中性子の観測についてはこちらも参照してください)

こうして、火星の地下1mくらいまでの土に含まれる水分量が推定されました。次の図がその結果です。濃い青のところが地下に水分が多く含まれると推定された場所です。濃い青で示された極地方の土にはH2Oの氷が、重さにして20〜50%も含まれているようです。体積にすると、すくった土の半分以上がH2Oの氷ということになります。

北極地方(図の上の方)には水分が少な目ですが、観測した時期に、北極地方は寒い季節で、地表がドライアイス(二酸化炭素CO2の氷)の霜におおわれ、地中の水素原子が観測にかかりにくかったためです。

NASA/JPL/UA/LANL


そして、次の画像の上が2002年2月(火星の南半球が夏)。下が2002年11月(北半球が夏)です。

NASA/JPL/UA/LANL
マゼンタ色の部分は、すくった土の体積の約60%がH2Oの氷が占めると推定される領域です。



関連ページ




★ 古代のレンズ

1608年、オランダのハンス・リッペルハイのもとで働いていた見習い職員(あるいは店で遊んでいた2人の子ども)が2枚のレンズを使って遠くの景色が近づいて見えることを偶然発見し、それを知ったリッペルハイは、筒の中に適当な間隔をおいて2枚のレンズを取り付け、「望遠鏡」を作りました。彼は特許をとろうと出願をしましたが、この器具は誰でもかんたんにつくれてしまい、すぐに広まってしまうであろう、と判断され特許が認められませんでした。

その直後にも望遠鏡の特許をとろうとした別の人物がいます。現存する記録からだけでは、望遠鏡の発明が本当のところ誰なのかは、はっきりしていません。 (資料:「アイザック・アシモフの科学と発見の年表」丸善 1996; Hans Lipperhey; Galileo and the Telescope; Henry C. King, The History of the Telescope, Charles Griffin & Co. Ltd., 1955 )


ものを拡大して見たり、太陽光を焦点に集めて火を起こしたりという用途で、レンズそのものはかなり以前から使われていたようです。

例えば、バイキング。


バルト海最大の島「ゴトランド」(スウェーデン本土の東約90km)から発掘された水晶のレンズの形が、レンズとして非常によくできていることがわかりました。

11世紀〜12世紀に、水晶から作られたこれらのレンズのひとつが、ミュンヘンの博物館にあり、その質の高さに注目したドイツの研究者が、レンズの詳しい分析をしました。

11世紀〜12世紀頃に作られたレンズ
olemag.comより


その結果、直径50mm、中央の厚みが30mmほどのこれらのレンズは、1950年代の非球面レンズにも匹敵する質の高さであり、球面収差わずかしかない、ということです。

形の対象性からして、旋盤上で加工されたと見られ、形の特徴から、同じ作り方で作られたと見られています。銀の台座につけられたものもあり、その装飾がバイキング風ではないことから、遠方から運ばれてきたものという説があります。
バイキングの勢力がビザンティン帝国内にしばしば及んだ際に、貴重な品々が持ち帰られたなかに、こうしたレンズがあったのではないかという説です。

さらに古いレンズも見つかっています。


ニムルードのレンズ

http://dailyrevolution.com/friday/ancienttelescope.htmlより


1850年に、現在のイラクにあるニムルード(Nimrud)で、ヘンリー・レイヤードが発見した「ニムルードのレンズ」です。(レイヤード卿について

水晶でできた、「ニムルードのレンズ」は現在、大英博物館の第55展示室に展示されているそうです。この「世界最古のレンズ」をごらんになったかたはいますか?

紀元前750年もの昔、アッシリアでは望遠鏡が使われていたという、びっくりするような説を発表している研究者もいます

また、紀元前5世紀のものと見られる、クレタ島のイーダ山(Ida)の洞窟で発見されたレンズは、「ニムルードのレンズ」よりもはるかに質がよいということです。(ヘラクレイオン考古学博物館では、そんなレンズが見られるかもしれません)

古代ローマの哲学者セネカなどによると、イタリア、ポンペイ(Pompeii)の彫刻士たちがレンズを使っていたということです。(ポンペイについて:


主な資料

Astronomy, 2000年9月号, pp. 32-33

Medieval lenses exhibit modern performance.

The Nimrud Lens

World's oldest telescope?

Is the Nimrud Lens a 3,000 Year Old Telescope?

関連サイト

Frojel Discovery Programme
Reconstructing our past

The Library of Babylon
ArchitecturalMarvels of Ancient Mesopotamia

WHAT MAN DEVISED THAT HE MIGHT SEE



★ カンタベリー事件のなぞ

1879年に、英政府刊行物出版局(HMSO)から出た The Historical Works of Gervase of Canterbury (edit. by W. Stubbs) に、月に小惑星が衝突したとしか説明できないような記述のあることをニューヨーク州立大学のジャック・ハートゥング(Jack Hartung)が指摘しました。(Meteoritics, Vol. 11, p. 187, 1976)

ジャーヴァスの年代記にある問題の箇所(ラテン語です)
Image courtesy Masters and Fellows of Trinity College Cambridge


当時の修道僧である、ジャーヴァス(Gervase; イギリスの年代記録家。1141年頃〜1210年頃)による1100年〜1199年の記録である「年代記」(The Chronicle)には、1178年6月25日(グレゴリオ暦ユリウス暦では6月18日)の夕方、イギリス、カンタベリーで、5人の修道士たちが異常な光景を目にしたことが次のように書かれています。

1178年6月25日の夕方、カンタベリーで見られたふしぎな光景の想像画
Copyright: Peter Grego (http://members.tripod.co.uk/petergrego/ft105.htm より。大判

6月25日の前日が新月であったため、25日に月を見るのは難しく、26日(あるいはさらに後)の間違いではないか、という指摘もあります。

ハートゥングは、天体が月に衝突したのかもしれないと考え、この記述に合うクレーターを探し出そうと、ルーナーオービターアポロによる月面写真を調べました。位置や新しいクレーターの特徴から、ジョルダーノ・ブルーノというクレーターがそれではないかと見ています。いまだに、このクレーター内には残留熱が検出されるかもしれませんし、この一帯の岩石には(天体衝突のため)最近になって月の地下から表面に出たことによる特徴(宇宙線照射による影響があまりない、岩石上に微小クレーターが少ないなど)が見つかるかもしれません。今後の月探査の興味深いターゲットのひとつになるでしょう。


月の裏側(地球から見えない側です。表側の写真はこちら。)
月面全体
Credit: US Naval Research Laboratory

いずれも、1994年1月26日にアメリカが打ち上げたクレメンタインという月探査機による写真です。矢印の先が、直径22kmの「ジョルダーノ・ブルーノ」というクレーターです。(35.9N, 102.8E 拡大写真

(NASA)
1968年12月打ち上げのアポロ8号が月周回軌道から撮影した「ジョルダーノ・ブルーノ」。


(Image courtesy NASA/University of Arizona Space Imagery Centre)
http://www.lpl.arizona.edu/~withers/より。
1972年4月打ち上げのアポロ16号が月周回軌道から撮影した「ジョルダーノ・ブルーノ」です。



月に衝突した小天体の破片や同等のものが、同じ頃の地球にも衝突した可能性もあり、そのような調査報告があります。(

また、1178年に月面衝突があったとすると、その衝撃のなごりがいまも月全体をわずかに振動させているかもしれない、ということで調査が行われました。
アポロ計画で、月面に置かれた「レーザー反射器」(地上から発射したレーダー光線を、もと来た方向(入射方向)に正確に反射させる装置。往復にかかった時間を正確に計れば、光の速さから、月面までの距離が正確にわかります)による観測から、1178年の衝突のなごりと解釈できる月の振動(周期約3年、振幅約3m)が見つかりました。(資料
この振動の原因については、月の内部構造に原因があるという見方もあります。

月面から吹き上がった塵によって、細い月の光がさえぎられたため、それが「ヘビがのたうつように」みえたのかもしれません。しばらくして月全体が見えるようになったときにも、塵によって暗く見えた可能性があります。


いっぽう、カンタベリー事件は、月面衝突事件ではない、とする見方もあります。

アリゾナ大学月惑星研究所ポール・ウィザズ(Paul Withers)は、もし1178年6月に月に天体が衝突して「ジョルダーノ・ブルーノ」ができたのなら、吹き飛ばされた1000万トンもの物質が地球にまで届き、1週間もの間、1時間に何万個という大流星嵐が地球上で観測されたはずだと、その計算結果を発表しています。ところが、そのような大流星嵐の記録がどこにも見あたらないので、カンタベリー事件は月に天体が衝突したのではなく、別の現象の可能性が高いとウィザズは主張しています。

別の現象とはなんでしょうか? カンタベリー事件の記録が、ロンドンやフランスには皆無なのです。カンタベリーだけ、そのときたまたま晴れていた、という可能性もありますが。
有力な可能性は、月の方向にとてつもなく明るい流星がながれ、しかも観測者のいる方向にほぼ向かってくるようなものだったら流星らしく見えないで、月が火を噴いたように見えた可能性があります。流星の出たあとに、「流星痕」(りゅうせいこん)という煙のようなものが長くのこることもあるので、細い月が流星痕に覆われれば、ちらついたり、暗く見えたかもしれません。

月の方向に明るい流星が現れたのか


(流星といえば、しし座流星群の流星物質が月に衝突したときの光を観測した、という報告があります)


いつしか、月を見ていると、カンタベリー事件のような光景に出くわすかもしれません。 それが明るい流星のしわざか、それとも天体の衝突か......



資料

月面最新の大クレーター?

A Canterbury Tale

Is There A "New" Lunar Crater?

Lunar Impact?

The Mysterious Case of Crater Giordano Bruno

EVIDENCE OF TUNGUSKA-TYPE IMPACTS OVER THE PACIFIC BASIN AROUND THE YEAR 1178 A.D.

What medieval witnesses saw was not big lunar impact

What Medieval Witnesses Saw Was Not Big Lunar Impact, Grad Student Says

The Night the Moon Split in Two - What really happened one night in June, 1178

Meteor storm evidence against the recent formation of lunar crater Giordano Bruno

A Celestial Collision

Cambridge Conference Correspondence

HEAVEN and HELL - By Carl Sagan - From the book COSMOS

カール・セーガン「コスモス」(上) 1980 朝日新聞社

TUNGUSKA-LIKE EVENT IN NEW ZEALAND 800 YEARS AGO?

THE TECHTONIC INTERPRETATION OF THE 1908 TUNGUSKA EVENT

Meteor explosions

日本スペースガード協会ニュース

An Eyewitness Impact Debunked

THINGS WE DON'T UNDERSTAND

科学館ニュース No. 68


関連ページ


月リンク集 ☆ ☆ 小惑星情報のページ



★ 木星の手前を通過した人工衛星

木星の手前を通過する人工衛星
AVI動画 1.82MB)


木星の手前をコスモス1844と見られる人工衛星が通過するところを、オランダの観測者が偶然にビデオ撮影していました。木星の衛星(左上からガニメデ、カリスト、エウロパ、イオ)も写っています。時刻は、2000年11月4日15時06分50秒(日本時間。世界時06時06分50秒)頃です。

コスモス1844は、ロシア(旧ソ連時代)が1987年5月13日にバイコヌール宇宙基地から打ち上げた電子偵察衛星(地上からの電波通信などを傍受)と見られているものです。
ビデオ撮影時には、約880kmの高さを飛行しており、観測地点からの直線距離は千数百kmでした。

太陽面や月面を観測されているかたも、ときどき人工衛星の通過を目撃されているようです。(関連情報


(画像はhttp://home.planet.nl/~amie0000/jupiter2.aviより。関連情報はこちら


★ 人工衛星情報



★ 小惑星かロケットか?

2000年9月29日にハワイ、マウナケア山頂ハワイ大学の口径2.2m望遠鏡で、小惑星 2000 SG344発見されました。
その軌道を過去にさかのぼって調べたところ、小惑星 2000 SG344 は、1999年5月15日にニューメキシコ州にある観測所マサチューセッツ工科大学リンカン研究所による地球接近小惑星研究計画「リニア」(Lincoln Near Earth Asteroid Research)の観測施設)の口径1m望遠鏡でも観測されていたことがわかりました。

この天体は、太陽のまわりを約354日で、地球の軌道によく似た軌道でまわる天体であることがわかりました。


小惑星 2000 SG344 と地球の軌道
青い軌道が地球の軌道で、黒い軌道が小惑星 2000 SG344の軌道。
小惑星の軌道に示した1月〜9月の位置は2000年の位置。
( http://science.nasa.gov/headlines/y2000/ast06nov_2.htmより)


小惑星 2000 SG344の立体軌道図


月までの20倍ほどの距離を通過していた発見の頃は、観測も少なく、それほど正確な軌道が求められなかったのですが、2030年9月21日の接近時に地球と衝突する可能性があり、その確率が1/500と、国際天文学連合から発表がありました。
地球に接近する小惑星は、太陽光の3〜20%ほどを反射するものが多いのですが、そのことと観測された明るさから、大きさの見積もりを計算することができます。小惑星 2000 SG344の直径は、30〜70mくらいと計算されます。

小さめに見て、30mとしても鉄のかたまりのようなら、地上まで落下し、付近一帯に相当な被害がでる可能性があります。もし、もろい石のような物質なら、30mの大きさのものは大気圏でばらばらになってしまうでしょう。(そんな事件がありました

その後も、2000年11月3日に、過去の観測記録が見つかり、これらのデータを含めて計算し直したところ、2030年には9月23日に、月までの距離の11倍にしか接近しないことが判明しました。ひとあんしん、というところですが、その後の接近についてはどうでしょうか。
例えば、2071年9月16日には(現在の観測データで計算すると)約1/1000の確率で地球に衝突するということになるそうです。こうした値も、今後観測データが蓄積されるにつれ、一層正確になるでしょう。

ところで、小惑星 2000 SG344の軌道があまりに地球軌道そっくりなので、30年ほど前のアポロ計画で、アポロ宇宙船を月への軌道に乗せた、「サターン5型ロケットの3段目」(S-IVB 直径6.6m、長さ17.8mの円筒形)が太陽をまわる軌道に乗ったものではないか、という見方もでてきています。


アポロ宇宙船を月に向かわせた「サターン5型ロケットの3段目」

ケネディ宇宙センターにて アポロ8号宇宙船から分離後 アポロ8号宇宙船から分離後
(Photo Credit: NASA)


アポロ13号〜17号の3段目はどれも月に衝突していますが、アポロ8号〜12号の3段目は、地球あるいは太陽を周回する軌道に乗ったようです。 小惑星 2000 SG344軌道を過去にたどりますと、1971年に地球に接近していたことがわかります。その頃打ち上げられたのはアポロ14号と15号ですが、どちらの3段目も月面に衝突しています。

アポロ12号の可能性も指摘されています。12号の3段目は地球をまわる軌道に乗りましたが、月の重力によって太陽を周回する軌道に移った可能性があるのです。この場合、12号の打ち上げ時期(1969年11月)は重要ではなく、月の重力が3段目を太陽周回軌道に移した時期が1971年なのかどうかですが... 3段目の正確な軌道データもないようで調査が難しそうです。

もし、小惑星 2000 SG344の正体が使用済みロケットならば、深刻な地上への被害は考えなくてもよさそうです。(ロケット落下の目撃例

これまでにも、地球の軌道によく似た小惑星としては、
1991年11月6日に、アリゾナ大学月惑星研究所の、地球に接近する天体を調査するプログラム「スペースウォッチ計画」の口径0.9m望遠鏡発見された 1991 VG があります。(観測データ

小惑星 1991 VGの立体軌道図


10mくらいの大きさと見られる 1991 VGは、月面に天体が衝突した際、その衝撃で吹き飛ばされた岩石破片ではないか、という説も出されました。今回の 2000 SG344 にもその可能性が考えられます。 (詳しくは An asteroid in an Earth-like orbit をお読みください)


(資料: IAU Technical Review Team Assessment on Asteroid 2000 SG344; New Results for Object 2000 SG344; Space object found that could hit Earth in 2030; Much Ado about 2000 SG344; MPEC 2000-U19; MPEC 2000-U20; MPEC 2000-U24


★ 小惑星情報


(アポロ関連ページ: アポロ計画の写真; アポロ着陸地点; アポロ11号の記録; Apollo 30th Anniversary; Apollo Lunar Surface Journal; Apollo-11 Page; Project Apollo; Apollo 11; Project Apollo Archive; 月の情報源



★ 土星の新衛星

発見された衛星のひとつ S/2000 S 2
ヨーロッパ南天天文台で発見された土星の新衛星 S/2000 S 2。時間をおいて撮影された3コマの画像で、位置を変えているのが新衛星。 (Credit: European Southern Observatory)


2000年8月7日、南米、チリにある、ヨーロッパ南天天文台口径2.2m望遠鏡によって撮影された画像から、土星の新衛星2つが発見されました。

さらに同年9月23日、24日に、ハワイ、 マウナケア山頂にあるカナダ-フランス-ハワイ望遠鏡(口径3.58m)による画像から、別の新衛星2つが発見されました。

これら4つの新衛星をいれて、土星には合計22個の衛星がみつかったことになります。 土星に、さらに衛星発見!

太陽の光が土星観測のさまたげになる2001年3月頃まで、新衛星の位置観測が続けられ、正確な軌道が求められるはずです。

4つの新衛星は、その明るさから大きさを見積もると、だいたい10〜50km程度とみられています。

正確な軌道が求められていない現在、仮の符号で新衛星をつぎのように呼んでいます。 発見順に、S/2000 S 1, S/2000 S 2, S/2000 S 3, S/2000 S 4。初めの S がSatellite(衛星)の意味で、S 1 の S はSaturn(土星)の意味です。2000年に発見された土星の衛星で1番目のもの、2番目の者、.... ということです。


(資料: McMaster UniversityESOObservatoire de la Cote d'AzurCornell UniversityIAUC 7512IAUC 7513




 最近発見された土星の衛星情報その軌道データ
 最近発見された土星の軌道データ
 土星の軌道リスト
 各惑星の衛星リスト(Satellite Fact Sheetを見てください)
 各惑星の衛星数など
 各惑星の衛星数など

 土星:数値データ集



 リングの見え方が変化している土星の写真集

 最近の土星写真集 

☆ 土星探査機のニュース

★ 土星の衛星の位置を計算します

★ 土星の今夜の出没時や星空での位置を知りたい人のために→<オンライン天体暦>、や<お星さまとコンピュータ>。あるいは Windows ユーザーならこちらのプログラムで計算して調べることもできます。
★ 土星についてもっと詳しく知りたい人のために→<ザ・ナイン・プラネッツ - 土星のページ>




★ 地球接近天体に関する特別調査報告書


インターネット上に公開された「危険性をはらむ地球接近天体についての特別調査報告書」
http://www.nearearthobjects.co.uk/より)


2000年1月4日、イギリスの科学担当閣僚であるセインズバリー卿は、地球に接近する小惑星や彗星の脅威に関する調査のため、特別調査チームを編成すると発表しました。(3名から成る特別調査チームのメンバー

できあがった報告書は同年8月16日にはイギリス政府に提出され、9月18日にはインターネット上にも公開されました。
この報告書には14項目の勧告があります。その内容はだいたい次のようなものです。

勧告1: 現在観測されているよりも小さなものまで検出するため、南半球に口径3m級の専用望遠鏡を設けるため、パートナーをさがすこと。
勧告2:別の観測目的で得られた広視野観測データについても、地球接近天体捜索に使えるよう調整を行うこと。
勧告3:ヨーロッパ宇宙機関の将来計画のひとつ、ガイア計画などでも、地球接近天体の捜索を考慮するよう働きかける。
勧告4:イギリスもパートナーとして参加している、ラパルマ大西洋カナリア諸島の島)の口径1mのカプタイン望遠鏡を、軌道決定の精度向上のため、地球接近天体の追跡観測専用にすること。
勧告5: イギリスがパートナーとして参加している望遠鏡で、地球接近天体の分光観測の時間をすこしでも確保すること。
勧告6: 関係各国とともに、小型探査機を用いて、種類の異なる地球接近天体の探査し、それぞれの特性を明らかにすること。
勧告7:各国政府や国際天文学連合などとともに、小惑星センターの国際的な基盤整備 (危険性が判明した場合における行政機関との連携など)のため、予算・管理面の検討を 行う。
勧告8:衝突の結果について、さまざまな分野から行われている国内・ヨーロッパでの研究を援助すること。
勧告9:衝突による被害を軽減するような方策についても各国政府とともに研究に着手すること。
勧告10:地球接近天体について公開討議できる場を、各国政府や国際天文学連合などとともに早急に設けること。
勧告11:ヨーロッパがいかにして最良の対処ができるか、2001年のヨーロッパ宇宙機関閣僚会議において、方策を見出すこと。
勧告12:政府は、地球接近天体に関する調整や政策実行に指導的な役割をはたす行政機関をひとつ指定すること。
勧告13:地球接近天体のための国内センターをつくり、政府等関係機関、一般やメディアへの勧告・助言を提供し、イギリスの国際活動を促進する。
勧告14:地球接近天体センターの最も重要な機能のひとつとして、偏らない情報を 明確でわかりやすく、学術コミュニティ、議会、メディア、一般等に伝える、ということがあげられる。インターネットをフルに活用すること。まず、センターの機能、業務範囲、予算についての調査研究が必要。


今回の報告書に対し、イギリス政府がなにを行うかが注目されます。


(資料源: http://www.nearearthobjects.co.uk/


★ 小惑星情報彗星情報



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