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惑星配列と地球への影響

惑星配列と地球への影響


★ 惑星配列と地球への影響 - 2010. 1.9 更新(2万年間の惑星直列を調べる


この解説項目にかぎり、とくにことわりのない場合、時刻や日付は、世界時(日本時マイナス9時間)によるものです。ご注意ください。(他のニュース項目では可能な限り日本時間に統一してあります)


1999年8月18日の太陽系惑星配置 〜 地球を中心に惑星が十字形のように並んでいます
(冥王星までをひとつの図におさめるため、縦横を対数目盛にしています。惑星のシンボル一覧


1999年と2000年にちょっとおもしろい惑星のならびかたが起こります。
こうした惑星配列現象について考えてみましょう。

「太陽、月、惑星の位置」というのは、星占いでは重要なこととされ、星占いを信ずる民族の間では、丹念に位置観測がなされていました。

紀元前1600年頃、バビロン第一王朝では、黄道上の恒星に対する惑星の運動が記録され始めました。数百年にわたる金星、木星、火星の位置観測が粘土板に刻まれたのです。

その目的は暦の維持と星占いでした。観測の技術や将来の 太陽・月・惑星の位置予報の技術が生まれていったのです。長期にわたる観測から、惑星の動きに関する周期性を見つけだし、将来の位置を予測できるようになりました。

しかし、彼らはなぜそうした周期性があるのかについては関心を払いませんでした。バビロニアの天文学者は科学者というより神官だったのです。宇宙が神によって創られコントロールされている、という観点からは神話的な説明は生まれても、科学的なモデル(数学や物理学の知識を使って考えた宇宙のしくみ)というものは生まれにくい状況だったのでしょう。 (関連ページ

こうした記録が天文学の礎となりましたが、やがて科学である天文学は占星術とは異なる発展をしていきます。(天文学の立場から、星占いに疑問をなげかけているページ


ここでは科学的な面から、惑星、太陽、月の興味深い配列現象を調べてみましょう。

1974年、アメリカで「木星効果」(Jupiter Effect)(邦訳はその翌年に、金沢文庫から「惑星直列:1982年地球に大地震」のタイトルで出ています)という本が出版されました。
著者らは、その本のなかで次のような議論を述べています。


そのまま納得してしまいそうな論理ですが、まず、1982年に太陽の片側に全惑星が並ぶというのは本当でしょうか?

1982年3月10日の惑星配列
(中心が太陽。惑星軌道の間隔は等間隔で表示してあります。惑星のシンボル一覧


20世紀中、太陽から見て全惑星が最も、せまい角度内におさまるのが、1982年3月10日なのですが、それでもこの図のように、95度もの範囲に散らばっています! 一直線上に並ぶ、などという状態からはほど遠いことがわかります。

仮に、太陽から1度の角度の範囲に、全惑星が並ぶようなことが起こり得るのかどうか考えてみましょう。

計算を簡単にするため、惑星の軌道はすべて円軌道で、同じ平面上をまわっているとしましょう。
太陽系のデータから、軌道周期(公転周期)を見てみましょう。360度÷公転周期(日)で、1日に太陽をまわる角度がでます。1日で水星がまわる角度は4.092度であり、金星は1.602度です。
もし、この2つの惑星が(こんなかんじに)太陽の片側に並んだとしますと、1日で、4.092度 − 1.602度 ずれます。時間がたつにつれ、しだいに水星と金星はずれていき、ずれが360度になるとまたならびます。

したがって、1度並んでまた並ぶまでの時間は 360度÷(4.092度 − 1.602度)になり、年に直すと およそ0.396年 となります。(これを水星と金星の会合周期(かいごうしゅうき)といいますが、地球と各惑星との会合周期がこちらにあります)
つまり、平均して、0.396年に1度、水星と金星が太陽の片側にならぶわけです。

水星と金星がならんだ瞬間、地球はどこにいるでしょうか? 太陽から見て、周囲360度のどこかです。
水星-金星が並んでいる方向の1度の範囲に地球がいる確率は360分の1と見ることができます。したがって、太陽から見て角度1度の範囲に水星-金星-地球が並ぶケースが起こるのは、0.396年の周期が360回あればよい、という計算です。

さらに、火星を加えると、また確率は360分の1に減ります。つまり、太陽から見て1度の範囲に水星-金星-地球-火星が並ぶのは、0.396年 の 3602倍 に1度の確率となります。太陽系全惑星が1度内に並ぶのは、0.396年 の 3607倍となり、計算すると、ざっと 3×1017年となります!

太陽系が誕生して約46億年(4.6×109年)ですから、その1億倍近い時間が必要だということになります。以上のような簡単な計算をしても、惑星直列は事実上起こり得ない現象であることがわかります。


さすがに、「木星効果」の著者らは、第2版(1976年)を出すときには、全惑星が一直線に並ぶようなおおげさな表現をしなくなりました。


それでは、かりに全惑星が太陽の片側に一直線に近いならびかたをした場合、太陽に働く潮汐力は太陽活動に影響が出るほど大きくなるものでしょうか?

下の表をみてください。

「木星効果」という本のタイトルにもあるくらいですから、木星による潮汐力が最も大きくなっています。

潮汐力の解説ページの最後に出ている式を見ますと、潮汐力は、潮汐源の天体の質量に比例し、距離の3乗に反比例します。


惑星 太陽からの距離
r
質量
m
太陽への潮汐力
m/r3
水星(近日点) 0.3075 0.0553 1.90
水星(遠日点) 0.4667 . 0.54
金星 0.7233 0.8150 2.15
地球 1.0 1.0 1.0
火星(近日点) 1.381 0.1074 0.041
火星(遠日点) 1.666 . 0.023
木星 5.203 317.89 2.26
土星 9.539 95.17 0.11
天王星 19.182 14.56 0.002
冥王星(近日点) 29.65 0.002 0.0000001
海王星 30.058 17.24 0.0006




潮汐力を比較するには、月が地球に与える潮汐力と比べるのがわかりやすいでしょう。 太陽-木星間距離 は、地球-月間距離の2024倍です。そして、木星の質量は月の25850倍です。 したがって、太陽に及ぼす木星の潮汐力は、地球に及ぼす月の潮汐力の300万分の1しかありません! ほかの惑星による潮汐力が加わっても大差ありません。詳しい計算によりますと、木星の潮汐力で太陽の表面がもちあがる量は、1ミリメートルにもならないということです。

そんなわずかな太陽への影響が、太陽の黒点やフレアの増大をもたらすでしょうか?

歴史的な検証をしてみましょう。
もし、「木星効果」の著者らの仮説が正しいのなら、これまでも、惑星が狭い角度で並んだ時期に太陽活動が活発化しているはずです。

発見から日が浅く、高精度の軌道が求められてない冥王星をのぞいて、紀元0年〜4000年までの惑星配置を調査した結果(Jean Meeus, "Mathematical Astronomy Morsels" Willmann-Bell,Inc., 1992)によりますと、1817年6月9日には、火星・土星をのぞく惑星が太陽から83度以内に集中していました。

いっぽう、太陽黒点数を調べてみると、確かにその当時(1816年が太陽黒点数極大)の黒点数は多いのですが、その前後の黒点極大期に比べて、とくに多いわけではありません。そのあとにもっと黒点数が増えている時期が続いています。

太陽黒点数の極大期は、たしかに太陽風粒子の速度や密度が大きく増加することが頻繁にあり、地球に向かってその物質(陽子と電子が主成分)が押し寄せてくると、3〜4日で地球磁気圏と衝突し、地球磁気圏が圧縮され、地磁気が乱れる「磁気嵐」が起こります。 猛スピードの電子や陽子が高層大気にぶつかると、原子が刺激され光がでる現象オーロラが見られることもあります。 (太陽風の解説と最新データ


そのような地球磁気圏での現象が顕著に起こっても、地球の自転周期に変動が生じたり、地震活動まで影響が出るということはありません。(関連ページ: 地球の自転の遅れ

1960年や1972年に太陽で起こった大規模なフレアのときも、地球の自転周期の変化は観測されていません。9697回の大きな地震のデータを調べたところ、太陽活動とはなんら関係がなかったそうです。
また、1902年〜1965年にかけての金星・地球の位置と太陽活動の間にも、なんら関係が見いだせませんでした。(資料:DEFECTS IN THE JUPITER EFFECT by Donald B. DeYoung, Ph.D.)


というわけで、惑星の並び方もそれほど整然としたものにはならず、仮に整然と並ぶ現象が起ころうとも、それらの重力の影響で地球に異変が起こることはない、というのが結論です。

「木星効果」の著者(ふたりとも、ケンブリッジ大学で天文学の学位を取得した科学者なのです! そのため、世間一般への反響が大きかったのでしょうが)のひとりは、1980年7月17日発行のイギリスの雑誌「ニューサイエンティスト」で、自分の考えを撤回したということです。



太陽への潮汐力の場合と同様に、各惑星による地球への潮汐力も調べておきましょう。次の表にまとめてみました。

天体 質量
m

(1022 kg)
地球までの距離
r

地球への潮汐力
(月による潮汐力を1)
水星 33 92 0.0000003
金星 490 42 0.00005
火星 64 80 0.000001
木星 200,000 630 0.000006
土星 57,000 1280 0.0000002
天王星 8,700 2720 0.000000003
海王星 10,000 4354 0.000000001
冥王星 ~1 5764 0.00000000000004
月(平均距離) 7.4 0.384 1.0
月(近地点) . 0.363 1.18
月(遠地点) . 0.405 0.85




冒頭でも書きましたが、 この解説項目にかぎり、とくにことわりのない場合、時刻や日付は、世界時(日本時マイナス9時間)によるものです。ご注意ください。(他のニュース項目では可能な限り日本時間に統一してあります)


占星術でいう「グランドクロス」という1999年8月後半の惑星配列も、調べてみますと、冒頭でご紹介しましたが、以下のようにそれほどきちんとした十字形ではありません。

1999年8月18日の太陽系惑星配置 〜 地球を中心に惑星が十字形のように並んでいます
(冥王星までをひとつの図におさめるため、縦横を対数目盛にしています。惑星のシンボル一覧

いわれてみればそうかなぁ、という程度の十字形です。ちなみにこの日は、上弦近い月が火星のそばにあります。

太陽・月・太陽系の全惑星が、地球を中心に十字形に並ぶ現象を調べた吉川真さんの報告を見ますと、1999年8月のような配列は珍しいながらも、まれな現象ではないことがわかります。吉川さんが計算結果から拾い出したひとつが、401年10月23日の惑星配列です。(月はほぼ太陽方向です)こちらのほうがより十字形らしく感じるかもしれません。


惑星がどんな並び方になろうとも、惑星の重力が地球に異変を起こす影響力がないことは納得していただけたでしょう。

では、単に、知的なあそびとして、「おもしろい惑星のならびかた」をいくつかさがしてみましょう。


2000年5月5日の太陽系惑星配置
(冥王星までをひとつの図におさめるため、縦横を対数目盛にしています。惑星のシンボル一覧

2000年5月5日の惑星配置(太陽系を上から見た図。土星以遠は方向のみ表示)
2000年5月5日の惑星配置(星空全体での位置。中央が天の赤道で点線が黄道

以上2つの図は MERIDIANで作図。


2000年5月5日の太陽系Sky and Telescope Magazine Home Pageより)


2000年5月5日08時08分、水星・金星・火星・木星・土星・月・太陽の7天体が、地球の中心から見て25度53分の角度内におさまります。これほどの角度にこれらの天体が集まるのは、1962年2月5日05時(角度16度09分)以来であり、今後は2438年4月22日17時(角度23度52分)までありません。(資料) 太陽はそれらの中心部にあるため、実際に見える可能性があるのは、夕方の火星・細い月(どちらも太陽の16度東)と明け方の金星(太陽の10度西)だけです。

2000年5月5日08時08分の東京の西空
惑星のシンボル一覧
◎のような印が太陽で、火星のそばにある黒い丸が月です。たいへん細い月であることを示しています。

惑星が地球におよぼす潮汐力のグラフ

グラフの説明

(惑星ごとに色分けした潮汐力のグラフと、それらを合成した正味の潮汐力のグラフ。各グラフの高さ(下から上まで)が、太陽が地球におよぼす平均的潮汐力の1万分の1、月の潮汐力の2万分の1以下に相当します。各グラフの底近くにある水平な線は、正味潮汐力のほぼ平均で、太陽の潮汐力の10万分の1です。惑星の中でダントツに大きな影響をおよぼしているのが金星です。約1.6年毎に地球に近づくたびに、グラフが鋭いピークとなります。2000年5月の、惑星による潮汐力は、平均をはるかに下回っています! 集合して見える惑星がどれも、太陽の向こう側にあるため、距離が遠いためです。潮汐力は距離の3乗に反比例してぐんぐん弱くなります

太陽・月・惑星による地球への潮汐力や、惑星が太陽におよぼす潮汐力のグラフは こちらにあります。2000年5月が特別でないことがわかります。



太陽観測機がとらえた太陽近傍の3惑星(2000年5月3日)
Credit: SOHO/LASCO (ESA/NASA)

2000年5月5日のMPEG動画(464KB)も見てみましょう。太陽からふきだしているようなものは、コロナ物質の大量放出です。ほぼ1日間の動きですが、この間、SOHOや地球は、太陽のまわりを約1度まわっています。太陽の背景の星々が約1度動いているのはそのためです。水星は太陽のまわりを約88日という速さでまわっているため、背景の星々の動きとは異なる動きを見せています。
2000年5月11日〜12日のMPEG動画(865KB)も見てみましょう。ほぼ2日間の動きです。太陽の左に水星、右に木星、右下に土星が明るく見えています。

明るい天体の両側にすじがのびています。明るい光が観測装置に与える現象によるもので、天体そのものには関係ありません。(詳しくはこちら

地球から、太陽方向に約150万kmいったところから、太陽を観測している「SOHO」(ソーホー)という観測機がとらえた、太陽近傍の写真です。右に水星。左に木星と土星が写っています。
画面の大きさは、太陽が約30個並ぶ広さ(角度で約15度)です。

SOHOには、さまざまな観測機器が積まれていますが、そのなかに、LASCOという装置があります。(「ラスコゥ」と発音します)これは、視野の広さの異なる3台のコロナグラフからなる観測装置です。(LASCOの詳しい情報はこちら(英文))

コロナグラフというのは、コロナを観測するため、まぶしい太陽本体をおおってしまうという特別な望遠鏡です。(日本国内のコロナグラフ

太陽近傍に惑星が集合しているこの時期、地上からは太陽がまぶしくて惑星集合のようすがわかりませんが、SOHOのLASCOを使うと、こんなめずらしい光景が見られます。

2000年4月27日から水星、木星、土星の3惑星がこの画面に入るようになりました。5月15日には、金星も入ってきました。


太陽観測機がとらえた太陽近傍の4惑星(2000年5月15日)
左端に水星、右端に金星、その左に木星、その左下に土星があります。

惑星が、画面の中の位置を少しずつかえていくようすを毎日観察してみましょう。(最近のLASCO画像:SOHO画像から 最新画像最近の画像最新動画データ集画面に入る予定の主な天体


SOHOの観測位置について(L1ポイント)





印象的な惑星と月の光景として、Sky & Telescope誌 1997年11月号12ページに紹介されていたのが、ジョエル・マークスさんの見た、ニューヨーク州ロチェスター1984年1月23日11時45分(現地時間06時45分)の南〜南東の空です。地球以外の全惑星が62度、月もいれて88度の範囲に集まって見えていました。
マークスさんが肉眼でみたのは、冥王星・海王星・天王星を除く惑星と月ですが、それでも「太陽系を感じさせる美的な光景」であったそうです。


2098年6月30日横浜夕方の空
(Stellar Navigatorで作図。日没前ですが空を暗くしてあります。点線は10度間隔です)
この日の日の入り時には、日・月・火・水・木・金・土 の順に天体が並んで見えます。(資料:アエラムック「天文学がわかる。」(1999年 朝日新聞社)より「タイタニック沈没時の夜空を見る」(金井三男))




2000年5月の惑星集合は、惑星が太陽方向のそばにあったため、実際に観察することは困難でした。2002年5月の惑星集合は2000年5月ほど狭い範囲に集まりませんが、肉眼で確認できる現象となります。



2002年5月13日夕方の西空とそのときの太陽系惑星配置 (冥王星までをひとつの図におさめるため、縦横を対数目盛にしています。惑星のシンボル一覧



2002年5月4日12時42分 水星東方最大離角となり、太陽から21度離れます。
前後数日間は、日没直後の空、水星が比較的みつけやすいでしょう。

水星は常に太陽のそばを回っている惑星ですので、太陽の輝きがじゃまで、見つけにくい天体です。まだ一度も見たことのない人も多いでしょう。西北西の低い空が見渡せる場所なら、日没から30〜45分ほどたてば水星が見つかるでしょう。よく見えない場合は双眼鏡でさがしてみましょう。(水星の高度・方位などはこちらでも調べてみましょう。横浜付近では、日没後30〜45分ですと、真西から20度ほど北よりの空、地平線から10〜13度ほどの高さに水星がみつかるでしょう。10度の角度はこれくらい


日本各地の太陽と月の出没・南中時刻

5月11日06時 金星火星 が、角度の18分まで近づいてみえます。ただし、日本では昼間ですから、前日の夕方に、角度の21〜22分まで接近したようすをみることになります。満月の大きさが角度の約30分ですから、それよりも小さな範囲に2つの惑星が接近して見えるわけです。


地球から見て、たまたま明るい惑星が比較的集まって見える時期です。6月になると、太陽方向に近くなり見えない惑星もありますが、5月4日前後数日間の西空には水星も見やすくなっており、肉眼でよく見える惑星がすべて見えるでしょう。5月中旬に入って、5月13日、14日を中心に1週間ほどは、肉眼でよく見える5惑星すべてが角度の33度あまりの範囲に集まって見えます。5月14〜16日には細い月も加わります。 (惑星のシンボル一覧


May 2002 Planet Gallery(2002年5月の惑星集合の写真集)


2002年5月4日〜16日の惑星集合のようす。横浜の西北西の空。
(この間、木星(Jupiter)は地平線から40〜32度くらいの高さです)

2002年5月4日19時30分
2002年5月5日19時30分
2002年5月6日19時30分
2002年5月7日19時30分
2002年5月8日19時30分
2002年5月9日19時30分
2002年5月10日19時30分
2002年5月11日19時30分
2002年5月12日19時30分
2002年5月13日19時30分
2002年5月14日19時30分
2002年5月15日19時30分
2002年5月16日19時30分
2002年4月22日〜5月15日夕方横浜の西空AVI動画 2.65MB.

以上、REDSHIFT3による作図。
日没の時刻はこちら: 国立天文台海上保安庁水路部


比較:2002年5月4日日没約30分後のシドニーの北西の空


2040年9月8日09時には、肉眼でよく見える5惑星すべてが9.3度以内に集まります。そばには細い月もあり、月も含めると約14度の範囲に集まることになります。(そのときの太陽系惑星配置星空における位置。太陽系惑星配置図では、冥王星までをひとつの図におさめるため、縦横を対数目盛にしています。惑星のシンボル一覧/ 資料: Jean Meeus, "Mathematical Astronomy Morsels" Willmann-Bell,Inc., 1992)
2060年7月11日頃にも、肉眼でよく見える5惑星すべてが約23度以内に集まります。(そのときの太陽系惑星配置星空における位置
2100年11月11日頃には約17度以内に集まります。 (そのときの太陽系惑星配置星空における位置/ 資料: January through June 2002: A Bonanza for Planet-watchers; Spectacular planet show promised

実際には、2040年9月8日夕方の惑星集合は、集合するどの惑星も地平線の近くであり、肉眼ですべてを確認するのは容易ではありません。双眼鏡が必要かもしれません。(2040年9月8日日没30分後の西空おとめ座の1等星スピカ(Spica)の地平線からの高さが10.5度しかありません! 角度の10度とはこのくらいです。細い月も地平線近くにあります。南半球からは条件が良くなります。2040年9月8日シドニーでの日没約30分後の西空(スピカの高さが30.2度もあります)

2060年7月10〜11日頃、明け方の東の空に起こる惑星集合は、なんとか肉眼でも観察できそうです。(2060年7月11日日の出30分前の東の空ぎょしゃ座の0等星カペラ(Capella)の地平線からの高さが約27度で、水星の高さが約8度です)

2100年11月11日頃、明け方の東の空に起こる惑星集合は、1部の惑星が地平線近いため、肉眼で確認するのはむずかしいでしょう。(2100年11月11日日の出30分前の東の空。金星は地平線から約19度、土星は9.5度、木星は4.5度で、火星と水星はさらに低くなります)


1940年2月末〜3月初め頃も、肉眼でよく見える5惑星すべてが、夕方の西空約40度以内に集まり、2002年5月と似た状況になっていました。(そのときの太陽系惑星配置星空における位置夕方の西空 / 資料: Spectacular planet show promised; A Rare Dance of PlanetsSpectacular planet show promised






2万年間の惑星直列を調べる


 紀元前2747年8月28日の惑星直列
水星・金星・地球・火星・木星・土星・海王星が太陽から約9.3度内に入ります
(作図にはSOLEXを使用)


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