はまぎんこども宇宙科学館/(財)横浜市青少年育成協会


ガリレオ探査機ニュース(最新ニュース

★ 木星とその衛星を調べるガリレオ探査機

(想像図) 検査中のガリレオ探査機
(重量 2223kgの4割以上が燃料)

宇宙環境試験中のガリレオ探査機

ガリレオ探査機各部名称 さおの長さは10.9m 各部詳細図

探査機の模型を作ろう!


  1989年10月19日01時53分40秒(日本時間。以下同じ)に打ち上げられたスペースシャトル「アトランティス」の貨物室から、19日07時23分に出発したガリレオ探査機
1995年12月8日朝に木星に到着しました。これに先立つ1995年7月13日14時30分に、大気突入機(339kg)を切り放しました。

ガリレオ探査機の木星までのコース(金星-地球-地球の順に接近し、その重力で加速します。途中2つの小惑星にも接近)


1991年4月11日、傘のように開く高利得アンテナ(直径4.8m)を開かせる指令を出しましたが、半開き状態で止まってしまいました。地球上での輸送期間が長かったため、潤滑剤が減ってしまったと見られています。このため、このアンテナは使用できなくなり、探査機の状態など少ないデータを送るのに使用する低利得アンテナで観測データをすこしずつ送ることしかできなくなりました。 それでも技術的な工夫を行って、少しでも多くのデータを送れるようにしています

1991年10月30日07時36分頃、ガリレオ探査機は、小惑星ガスプラに1600kmまで接近しました。19kmという大きさのガスプラ接近時には磁場の変化が観測されたそうで、ガスプラに磁場がある可能性があります。(「ガスプラ」の名は、この小惑星の発見者であるネウイミンというウクライナの天文学者がつけた名で、クリミア半島のリゾート地の名です)

1993年8月29日01時52分頃には、小惑星イーダに2400kmまで接近しました。58kmの大きさのイーダには、1.5kmという小さな衛星「ダクティル」が発見されました。イーダの中心から50〜100kmほどのところをまわっているようです。小惑星に衛星が見つかったのはこれが初めてです。(「ダクティル」の名は、ギリシャ神話からきており、幼少のゼウスが育ったクレタ島最高峰「イーダ山」にすむ10人の半神「ダクテュロス」にちなむものです)

1994年7月22日17時06分10秒から2.3秒間隔で可視光撮影を行い、 シューメーカー・レビー第9彗星 の破片Wが木星に衝突する場面をとらえました。(左の最初の写真には衝突時の光が見えていませんが、2.3秒後の次の写真には見えています。写真の詳細情報



ガリレオ探査機の木星到着時のコース(Orbiter が本体。Probeが大気突入機)
大気突入機の突入コース
ガリレオ探査機の木星周回軌道(1)
ガリレオ探査機の木星周回軌道(2)


地球の直径の11倍もある木星は10時間足らずで自転しています。

(1995年10月の木星写真 (Credit: Reta Beebe and NASA)で、矢印が、大気突入機の突入点。 突入時刻は1995年12月8日07時04分。 詳しくはここ


(自転する木星:4MBのAVIアニメーション http://seds.lpl.arizona.edu/nineplanets/より)
(突入機: 325KBのMPEGアニメーション http://www.jpl.nasa.gov/galileo/countdown/ より)

1996年5月21日のNASA発表のニュースによりますと、ガリレオ大気突入機の観測から、木星大気中の水分子が予想に反してたいへん少ないこと、およそ秒速180mもの風が雲の下160kmにいたるまで吹いていることがわかりました。詳しくはこちら

ガリレオ探査機の衛星接近予定

当初から計画されていた探査は、1997年12月7日で終了しましたが、アメリカ議会の予算承認により、ガリレオ探査計画は1999年末まで延長されることになりました。
この延長期間中、とくに木星、イオ、エウロパの探査に重点が置かれることになりました。(詳しくは こちら

予算などの状況が許せば、さらに探査が延長される可能性もあります。とくに、2000年12月末には、土星探査機「カッシーニ」が木星に接近する予定になっており、同時に2機の探査機で木星を観測ができるはずです。

2000年1月3日、NASAは、ガリレオ計画の延長を基本的に認める発表を行いました。 延長となる部分、「ガリレオ・ミレニアム・ミッション」とよばれる計画の、予算や日程の具体的な内容は、今後明らかになるはずです。

2000年1月3日にエウロパと接近したあとも、同年2月20日のイオ接近、5月20日・12月28日のガニメデ接近、12月には、土星に向かって飛行中の探査機カッシーニとの木星共同観測が予定されています。

ガリレオ探査機は、木星にかなり近づいたため、設計上耐えられるとされる量の2倍をこえる放射線にさらされましたが、まだ大丈夫のようです。

アメリカ科学アカデミーの惑星・月探査委員会は、ガリレオ探査機の航行システムが機能しなくなるまで、可能なかぎり探査活動を行わせる、というNASAの計画に合意しました。 (2000年6月30日)
2000年末までの予算はついていますが、ガリレオ計画をいつ終了させるかはこの時点ではまだ決まっていません。

木星という太陽から遠く離れた空間では、太陽電池を相当大きくしなければならず現実問題として難しくなります。 そこで、プルトニウム崩壊熱熱電対に使い電気を起こすという「放射性同位体熱電発電機」(RTG)というものをガリレオ探査機は積んでいます。 (関連ページ:ゼーベック効果について:

プルトニウムは毒性の強い物質であるため、安全を考え、太陽周回軌道には送らない方針だということです。

木星周回軌道上にそのまま廃棄すると、衛星「エウロパ」(探査結果から、表面の氷の下に地下湖が広がっているかもしれないといわれています)にいずれ衝突してしまう恐れがあり、そうなると、探査機内に残っている地球からの微生物やその死骸がエウロパを汚染してしまう可能性があるため、そうした廃棄のしかたは行われず、木星に突入させることになりそうです。(資料


2001年5月25日20時24分、ガリレオ探査機はカリスト上約138kmのところを通過しました。この接近の主な目的は、カリストの重力で探査機を引っ張らせ、探査機の軌道を変え、2001年8月6日13時59分(接近高度約200km以下)と10月に、衛星イオの極域上空を通過させるためです。
もちろん、接近時にカリストの観測も行われました。

2001年8月6日13時59分に、イオの北極域上空約200kmを通過したガリレオ探査機からの観測データは、その後2カ月かかって送信されます。「トゥヴァーシュター・カテナ」(Tvashtar Catena)という火山クレーター列(北緯60度、西経120度付近)の上空を通ったはずなのですが、当初のデータでは噴煙の中を通ったかどうかは不明です。(Tvashtar地域をとらえた過去のガリレオ画像:

今回のイオ接近中、カメラは正常には動かなかったようです。原因は木星周囲の強烈な放射線環境のせいかもしれません。少なくとも、計画された「カメラ観測」のかなりが失われたようです。カメラの回復が試みられています。ガリレオ探査機は、設計上許される放射線量の、すでに3倍以上を受けています。

今回極域上空に接近したのは、イオに磁場があるかどうかを調べるのが目的です。(資料

2002年には、ガリレオ探査機は撮像任務を終え、木星の磁場の観測を続けます。
2002年1月17日23時09分には、ガリレオ探査機はイオの赤道上空100kmを通過します。(資料

アマルテアに接近するガリレオ探査機
(Credit: Michael Caroll

2002年11月にはこれまで以上に木星に接近し、11月5日15時19分(これは探査機での時刻。信号が地球に届くまでに約44分かかるため、地球で信号を受信する時刻では、最接近は16時02分28秒)、衛星アマルテア上空に約160kmまで接近します。このとき、探査機はアマルテアに対し秒速18.4kmのスピードで接近します!1995年12月に木星をまわる軌道に入って以来、34周目にあたります。アマルテアがガリレオ探査機を重力で引っ張る度合いを測定し、アマルテアの質量を求めます。不規則な形のアマルテアの最も長い長さは約270km。
木星のリングの主リングの外側に広がる希薄なリング(ゴッサマーリング)を通過する際には、粒子の観測なども行われます。調子の良くないカメラの使用は見送られました。 (資料: ガリレオ探査機現在位置

偶然の発見ですが、2002年11月のアマルテア接近時に、船体の向きを星の観測で測る「スタートラッカー」という装置が、9回にわたる明るい反射光をとらえました。小石〜競技場程度の大きさの物体からの反射光と思われます。9回のうち2回は同じものからの光である可能性があるため、少なくとも7つの物体が観測されたことになります。
アマルテアの軌道のそばに、こうした小天体がつかまったのか、アマルテアに小天体がぶつかり、破片が生じたのかはわかりません。(資料

ジェット推進研究所のガリレオ・チームは、2003年2月28日に探査機のテープレコーダーから最後のデータ再生を終え、同年9月21日の木星大気突入までのプログラムを探査機へ送信し、チームを解散しました。。
木星大気突入時の数時間、リアルタイムで観測データを送信するまでの約7カ月間、ガリレオ探査機は惰性で木星周囲をまわり続けます。燃料もほとんど残っていません。

(資料:


1989年以来、14年間に46億3177万8000kmを飛行したのち、2003年9月22日 03時57分(いずれも日本時間)、 ガリレオ探査機は、木星の南緯約1/4の雲上に、約22度の浅い角度のコースを、秒速48.2kmという 猛スピードで突入しました。もし木星人がいて雲の上から眺めていたら、マシンガンの弾丸の50倍ちかいスピードで 突っ込んでくる探査機にびっくりしたことでしょう。
その数分前には、木星の昼側上空から夜側上空へ移り、木星の影の中に入りました。地球からは交信することが できない木星の裏側にちょうど入ったところで最期を迎えることになりました。電波が木星から地球に到達するまで約52分 かかっていたため、地上からは04時43分14秒まで信号を受信することができました。

高利得アンテナが開かなくなるトラブルにみまわれましたが、目をみはる成果の一端は このページや他のページの画像でも 知ることができます。

ガリレオ探査機の軌道

ガリレオ探査機の木星衝突からの経過時間

ガリレオ探査機の木星衝突アニメーション1(探査機から見たようす 7.8MB QuickTime動画)
ガリレオ探査機の木星衝突アニメーション2(衛星カリストから見たようす 8.4MB QuickTime動画)
ガリレオ探査機の木星衝突アニメーション3(木星北極方向から見たようす 9.9MB QuickTime動画)

(資料:ガリレオ探査計画ホームページガリレオ探査計画終了プレスキット



以下はガリレオ(一部ボイジャー)探査機によって撮影された映像と情報です。
時刻表示は日本時間になおしてあります。



木星と4大衛星の大きさ比べ写真解説(英文)) 4大衛星の地形比べ写真解説(英文))
4大衛星の内部写真解説(英文))
左上がイオ、右上がエウロパ、左下がガニメデ、右下がカリスト
ガリレオ探査機による重力場と磁場の測定に基づいて推定された内部です。
各衛星の大きさの比は実際と同じで、イオは月とほぼ同じ大きさです。
カリストを除いた3衛星は、中心に鉄・ニッケルでできた核(灰色で示された部分)があります。
カリストを除いた3衛星は、核が岩石(褐色で示された)層でおおわれています。
エウロパやガニメデの岩石層は、液体あるいは凍った水(青で示された)でおおわれています。
カリストは、岩石と凍った水とが混合した、比較的一様な内部構造とみられています。
イオを除く3衛星の表面層は白で示してあります。これは、すぐ下の層とは成分や構造が違っている可能性があるためです。(液体の水の層が存在する可能性や、岩石成分の割合の違いなど)


★ 木星の映像と情報 (1997.12.12 更新)

★ 木星のリングの映像と情報 (1998.10.4 更新)

★ 衛星イオの映像と情報 (2002.1.19 更新)

★ 衛星エウロパの映像と情報 (2000.9.23 更新)

★ 衛星ガニメデの映像と情報 (2000.5.24 更新)

★ 衛星カリストの映像と情報 (1999.9.19 更新)


内側の小衛星大きさ比べ写真解説(英文))
木星のリングとガリレオ衛星の間にある小衛星たち
左から(木星に近い側から)メティス、アドラステア、アマルテア、テーベ
もっとも大きいアマルテアの長い幅は約247kmです。

★ 衛星アマルテアの映像と情報 (1997.11.14 作成)

★ 衛星テーベの映像と情報 (1997.11.16 作成)



(本文中の画像クレジット: とくにことわりのないものは NASA/JPL/Caltech)


(主な資料源: http://www.jpl.nasa.gov/galileo/; http://ccf.arc.nasa.gov/galileo_probe/index.html


http://www.jpl.nasa.gov/galileo/ と同じ内容は http://galileo.ivv.nasa.gov/ でも見られます。 

☆ ガリレオ探査機の現在位置; 同じものがこちらでも見られます。
☆ 地球と木星の現在位置; 同じものがこちらでも見られます。
☆ ガリレオから見た木星の現在位置; 同じものがこちらでも見られます。
☆ ガリレオから見たエウロパの現在位置; 同じものがこちらでも見られます。
☆ ガリレオから見たイオの現在位置; 同じものがこちらでも見られます。

☆ ガリレオ探査機について よく聞かれる質問と答え集
☆ ガリレオ探査機の模型をつくろう (こちらこちら

☆ Galileo Probe Home Page
☆ Galileo Project Information
☆ Galileo To Jupiter - Educator's Slide Set Vol. 1
☆ Galileo To Jupiter - Educator's Slide Set Vol. 1(Mirror)
☆ Galileo At Jupiter - Educator's Slide Set Vol. 2
☆ Galileo At Jupiter - Educator's Slide Set Vol. 2(Mirror)
☆ Galileo - Education and Public Outreach Website


★ ガリレオ衛星の位置
★ 木星の大赤班は、今日の何時頃見えるのか は、こちら(大きな枠内のデータ。時刻の表示は世界時ですので、日本時間に直すには9時間を足します。大赤班が見えるのは、表示時刻を中心におよそ5時間ほどです)

★ 木星の内部構造など(1)
★ 木星の内部構造など(2)
★ 木星についてもっと詳しく知りたい人のために→<ザ・ナイン・プラネッツ - 木星のページ>

The Galileo Project


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