はまぎんこども宇宙科学館/(財)横浜市青少年育成協会


ガリレオ探査機ニュース(衛星イオの映像と情報)




1996年5月3日のNASA発表のニュースによりますと、ガリレオ探査機の観測から、衛星イオに直径の半分に達するような鉄の核があるらしいということです。また、木星磁場に巨大な穴も発見されました。イオに磁場があるのかもしれません。詳しくはこちら

イオ解説(英文))
こちらは、ガリレオ探査機が1996年6月25日に、距離224万kmから撮影した衛星イオの 写真です。約23kmの大きさの地形まで識別でき、1979年にボイジャーが 撮影したイオの写真と同程度の分解能です。当時の写真と比べると、表面のようす にかなりの変化が見られます。(1996年7/18発表)

イオ解説(英文))
この3枚のイオの写真では色を強調してあるため、表面のようすがわかりやすくなっています。イオ表面の約75%が写っています。(1996年8月13日発表)

イオの火山解説(英文))
イオの縁に青く見えているのが、火山の噴煙です。およそ100kmもの高さまで達しています。1996年6月28日、972000kmから撮影されました。(1996年8月13日発表)

イオのラ・パテラ火山解説(英文))
左上:1979年のボイジャー1号が撮影した高解像度映像;右上:同じくボイジャー1号によるカラー映像;右下:ガリレオ探査機が6月27日に撮影したカラー映像;左下:1979年ボイジャー2号によるカラー映像。
火山活動による表面の変化がわかる4枚の映像です。黒い物質が南東方向に流れ出ているようすがわかります。 画面上が北で、各映像の幅は953kmです。(1996年8月23日発表)

イオのロキ・パテラ火山解説(英文))
左上:1979年ボイジャー1による高解像度写真;右上:同じくボイジャー1による カラー画像;右下:1996年6月27日にガリレオ探査機がとらえたカラー画像; 左下:1979年ボイジャー2号によるカラー画像。
暗い線状の割れ目があります。ボイジャーの時は、割れ目の両端から大きな噴煙がのぼっていました。ガリレオが撮影したこの映像には、そうした噴煙が見られません。 各映像の上が北で、894kmの幅が写っています。(1996年8月26日発表)

イオのエウボエア・フルクトゥス火山解説(英文))
左上:1979年ボイジャー1号による高解像度写真;右上:ガリレオ探査機が1996年6月27日に撮影した画像(色を強調);右下:ガリレオによる画像(ボイジャー画像の色にあわせたもの);左下:ボイジャー2号によるカラー画像。各映像の上が北です。
新たな黄色っぽい堆積物が、北西に向かって半径285kmに広がっています。(1996年8月27日発表)

イオの無名火山解説(英文))
左上:1979年ボイジャー1号による高解像度写真;右上:ボイジャー1号によるカラー画像;右下:ガリレオによる1996年6月27日の画像;左下:ボイジャー2号によるカラー画像。各映像の上が北です。各画像の幅は762km。
堆積物により様子が変わっているのがわかります。(1996年9月10日発表)

イオの半球面解説(英文))
1996年9月7日、約487000kmから撮影されたイオ。イオは他のガリレオ衛星同様、いつも木星に同じ面を向けたまま公転しています。この半球面は木星に向いていない側です。この写真では、火山地形が見やすいよう、色や明るさの違いが強調されています。黒や赤い部分は、最近の火山活動で吹き出した物質が降り積もったところです。 (1996年10月23日発表)

イオのカラー画像解説(英文))
右が1996年9月7日にガリレオ探査機が撮影したイオ。左が1979年にボイジャーが撮影したもの。よく見ると、火山活動によって地形が変わっているのがわかります。(1996年11月5日発表)

イオ表面の温度解説(英文))
左は、1979年にボイジャー探査機で得られたデータで作成した画像。右は、ガリレオ探査機が1996年9月6日に439000kmから、近赤外マッピング・スペクトロメーターという装置でとらえた同じ面のイオです。熱くなっている火山地形がよくわかります。最も熱くなっているところの温度は730゜C以上あります。(1996年11月13日発表)

火山ペレ解説(英文))
いずれも、ペレという火山のまわりを撮影したものです。左がボイジャー1号によるもの(1979年)。中央がボイジャー2号によるもの(1979年)。そして右がガリレオ探査機によるもの(1996年6月)です。火山周囲に降り積もった噴出物のようすがかなり変わっているのがわかります。縦1700km、横1500kmの範囲が写っています。(1996年11月14日発表)

火山ペレ解説(英文))
右はガリレオ探査機が1996年6月に撮影したイオ。自然色に近い色彩です。左の2枚はボイジャーが1979年に撮影したもの。赤い部分は、火山ペレが吹き出したイオウの色と見られています。(1996年11月15日発表)

カルデラの急変解説(英文))
左はガリレオ探査機が1996年6月に撮影したイオの火山ペレの東部です。右は同じく9月に撮影したもの。中央に見えるカルデラが暗い色に変わっています。クレーター内に溶岩が流れたためかもしれません。(1996年12月2日発表)

マウイ、アミラニ周辺の変化解説(英文))
左が1979年ボイジャー1号が撮影した映像。右はガリレオが1996年9月に 撮影した映像です。 黒く長いすじのように見えるのがアミラニという火山地形(長さ約350km)。 その下端の左側にまるい地形があります。これがマウイという火山です。 マウイの左側、そしてアミラニの上端近くのやはり左側が明るくなっている ことがわかります。(1996年12月4日発表)

新しくできた割れ目解説(英文))
左が1979年4月ボイジャー1号が撮影した映像。右はガリレオが1996年9月に 撮影した映像です。ヴェールンドという火山の周辺縦横600kmほどが写っています。 黒いすじのように見えるものが新たにできています。火山活動によってできた割れ目のようです。 (1996年12月6日発表)

噴出孔周辺の変化解説(英文))
プロメテウスという火山の北約650kmにある、噴出孔らしき地形の周辺です。左が1979年4月ボイジャー1号の撮影したもの。右が1996年9月7日にガリレオが撮影した映像です。ようすが変わっているのは、噴出物のせいかもしれません。(1996年12月9日発表)

イオの半球面解説(英文))
1996年9月7日にガリレオが撮影したイオの半球面です。背景は木星表面の雲です。上は自然色に近い色彩です。下は地形の違いをわかりやすくするために色が強調されています。赤や黒い部分は、火山活動のある地域、または最近火山噴出物がつもったところです。(1996年12月11日発表)

イオの近赤外映像解説(英文))
1996年9月7日にガリレオが得た近赤外映像(右)です。温度が高くなっている部分(555゜C〜マイナス63゜C; 高温でない普通の部分は約マイナス170゜C)がよくわかります。左は、同じ面をボイジャーが1979年に撮影した映像です。(1996年12月17日発表)

自転するイオ (アニメーションGIF 303KB; 解説(英文))
1996年9月2〜6日にかけて、撮影された36枚の画像から作成されました。(1996年12月20日発表)

変化に富むイオの地形解説(英文))
1996年11月6日にガリレオ探査機が、403100kmから撮影したイオの表面です。約2800kmの範囲が写っています。山のような起伏、バターをぬりつけたような平坦な場所、カルデラと思われるへこみ。 ただ、衝突クレーターは見あたりません。火山噴出物が表面をおおってしまうためです。 暗く写っているものの一部は、溶岩の流れたあとかもしれません。(1997年1月28日発表)

イオの合成写真解説(英文))
1996年11月6日にガリレオ探査機が撮影したイオの画像を合成してつくった広域写真です。イオの全表面の半分以上が写っています。目盛りは10度間隔に記入されています。表し方は円筒図法によるもので、写真の上方が北です。 (1997年3月12日発表)

イオの高解像度写真解説(英文))
これまでで最も解像度の高い、イオの画像。2.5kmのものまでが識別できます。火山からの流出物と見られるものが暗く写っています。火山噴出物が表面を頻繁におおうため、小天体による衝突クレーターのすがたは見られません。木星のある方向とは反対側の面の写真です。(北が上) 1996年9月7日の画像と11月6日の画像を合成したもので、地形をわかりやすくするため、色は強調されています。(1997年3月18日発表)

イオ全図解説(英文))
1996年7月と9月にガリレオ探査機が、赤外域で撮像したデータなどを組み合わせて作成したイオ全図。色彩は実際のものとは異なります。緯度・経度の目盛りは30度間隔に引いてあります。明るい赤や暗い色の部分は、火山活動のあることを示しています。(1997年3月31日発表)

火山ペレからの噴出物解説(英文))
1996年6月と同年11月に撮影された画像を合成したものです。色彩は実際の色にはなっていません。火山ペレからの噴出そのものはほとんど見えていませんが、周囲に降り積もった硫黄を含む堆積物がリングのようになっています。(1997年5月27日発表)

イオの火山噴出解説(英文))
1997年6月28日撮影。衛星イオの火山噴出が2カ所で起こっています。右の2コマはそれぞれの拡大です。ひとつは、イオの縁に見えている「ピラン・パテラ火山」です。140kmの高さまで噴出しています。(ガリレオ探査機は、1999年にこの火山上空約600kmを通過する予定です)もうひとつが昼夜境界線近くに見える、「プロメテウス火山」です。75kmの高さに噴出した物質の影が右の方にのびています。(1997年7月28日発表)

赤外線で見たイオ解説(英文))
1997年6月28日撮影。近赤外マッピング・スペクトロメーターという装置で得られたイオの赤外線像。温度の高い、火山活動のある部分が明るく写っており、名称がふられています。左には比較のため、1979年にボイジャー探査機が撮影した映像があります。(1997年10月6日発表)

火山の変化解説(英文))
1997年2月20日に、距離554000kmから撮影。赤いリング状のものはペレ火山から吹き出したイオウの色と見られています。左上の、U字形の部分がロキ火山。その上のほうにある黒い点がアマテラス・パテラ。ロキの下のほうにある黒い点(ラ・パテラ火山)の最近の噴出物が淡くなっています。他の画像を比較してみてください。(1997年10月8日発表)

イオ表面の劇的な変化解説(英文))
1997年4月4日撮影(左)と同年9月19日撮影の画像。ガリレオ探査機がこれまでイオを観測した中で最も大きな変化です。やや右上にある「ピラン・パテラ」という火山の周りの変化を比べてください。新しくできた暗い部分は直径が約400km(東京-大阪間に匹敵)もあります。暗い堆積物の色は、堆積物が岩石成分に富むことを示しているのかもしれません。
その南西には、大きな赤い楕円形があります。これは火山「ペレ」からの堆積物で、イオウ化合物の色と見られています。 (1997年11月5日発表)

2つの火山噴出解説(英文))
1997年6月28日撮影の画像。2つの火山噴出が写っています。ひとつは、縁に見えている「ピラン・パテラ」というカルデラ上の噴出。高さ140kmもの噴出です。
もうひとつの噴出が、中央、明暗境界線近くの「プロメテウス火山」からの噴出です。リング状に見える堆積物の中心付近に火口があり、噴出の影が(赤っぽく)右手にのびています。イオの噴出は青い色なのでその影は赤みを帯びています。
「プロメテウス」からの噴出現場は、1979年接近のボイジャー探査機でもとらえられており、18年以上にわたって噴出活動が続いていた可能性があります。「ピラン・パテラ」の噴出はガリレオ探査機が初めてとらえたものです。(1997年11月6日発表)

2つの新しい高温部解説(英文))
1997年9月19日撮影。近赤外マッピング・スペクトロメーターという装置で得られたイオの赤外線像。温度の高い、火山活動のある部分が明るく写っており、名称がふられています。NewとShamshuとあるのが今回新しく観測された高温部です。最近活動的になった部分と見られています。この面は、イオの軌道運動の進行方向側の面です。左には比較のため、1979年にボイジャー探査機が撮影した映像があります。(1997年12月2日発表)

イオのオーロラ解説(英文))
1998年5月31日に約130万kmの距離から撮影。北が上。左は木星の影に入っているイオですが、表面の気体がかすかに光を放っています。木星磁気圏にとらえられた電気を帯びた高速の粒子がイオ上空の気体に衝突し発光させていると見られています。地球で言えばオーロラに相当する現象ですが、今回初めて観測されました。
青い光の部分は、火山活動の活発なところです。この光がどのようなメカニズムで発生しているのかはよくわかっていません。 (1998年10月13日発表)


イオの表面には、火山活動にともなうと見られる高温地域が見つかっていますが、ガリレオ探査機の観測により、700K(Kはケルビン温度で、273.15度を引くとすると摂氏温度になります)をこえるような地域が30カ所も見つかりました。

1979年にボイジャー探査機が調べたときには、最も高温の値でも、約650Kでしたので、イオの火山は比較的温度が低いイオウによって起きているものと考えられていました。

ところが、ガリレオ探査機の観測により、マグネシウムに富むケイ酸塩が火山活動の主な要素ではないかと指摘されています。「ピラン・パテラ」という火山噴出では、2000Kという温度推定値も出ています。太陽をのぞく太陽系天体としては、最も高温な表面部分をもつ天体のようです。 (詳しくはこちら


火山活動に関係すると見られる高温地域を除けば、イオの表面のほとんどは、氷点下150度以下という低温の世界です。イオの内部で熱が発生している原因は、イオの軌道がエウロパガニメデの重力でわずかに乱され、木星からの距離がいくぶん変動する(すこし近づいたり遠ざかったり)ためと見られています。
木星からの距離が変動すると、イオに働く木星の潮汐力(ちょうせきりょく)の強さが変わります。つまり、イオを変形させようとする力が強くなったり弱くなったりします。イオ全体の変形は、イオの表面で100mにも達すると考えられています。(イオの表面に立てば、イオが木星のまわりをまわる周期、約42時間でイオの地面が大規模に波打つわけです)こうした繰り返し起こる変形によって、イオ内部の物質がおしくらまんじゅうのようになり熱が発生しているようなのです。(資料:

噴火による変化解説(英文))
ピラン・パテラ」という火山の場所で起こった地表の変化をとらえた3枚の画像です。左は1997年4月撮影、中央は1997年9月撮影(ピラン・パテラの大噴火後)、そして右は1999年7月撮影のものです。
1枚目と2枚目を比べると、やや右上の部分で、暗い物質がまるく(直径約400km)ピラン・パテラの周囲に降り積もっていることがわかります。その一部が、赤いリングの部分(これは「ペレ」というそばの火山からの噴出物です)にかかっています。最後の画像では、赤いリングがまたもとどおりになってきています。つまり、ピラン・パテラもペレもまだ活動を続けている証拠と見られます。
色彩はやや強調してあります。画像中心部の位置は、南緯19度、西経250度で、上が北です。(1999年10月8日発表)

イオ全図解説(英文))
ガリレオ探査機によるイオ画像を合成して作られたイオ全図です。北が上です。
主な地形名称が記入されています。一部の火山性地形についてはまだ名前がつけられていないため、矢印で示されているだけです。(1999年1月18日発表)


1999年10月11日、そして11月にガリレオ探査機はイオに接近します。とくに、11月の接近では、「ピラン・パテラ火山」の噴煙のなかを通過できるかもしれません。(10月11日のイオ接近のコンピューターシミュレーション動画(MPEG) 1.61 MB))
10月11日のイオへの最接近は13時33分02.7秒に起こる予定で、イオの北緯4.49度、西経224度の地点、612.3kmの高さを秒速8.1kmで通過することになります。11月26日のイオへの最接近は13時05分に起こる予定で、イオの南緯76.6度、西経44.2度の地点、300kmの高さを秒速7.8kmで通過することになります。火山や磁場の観測を行う予定です。10月11日の接近では、最良の画像で、7mのものまで見分けられるだろうということです。。(詳しくはをごらんください) )

イオ接近コース2つ解説(英文))
1999年10月11日と11月25日のガリレオ探査機によるイオ接近コースを記入した画像です。I24 とあるコースが10月11日で、I25 とあるのが11月25日のコースです。目盛りは2分間に探査機が移動する距離を示しています。最接近する地点に"X"印がつけられています。11月25日のコースで最接近する地点は、この画像では縁の向こう側にあたります。(矢印が示しているところ) いくつかの活火山に名前が記入されています。上が北です。この画像は1996年9月7日に487000kmから撮影されました。中心部は西経175度の赤道付近です。(1999年10月7日発表)

2000年2月22日には高度約200kmまで接近する予定です。(The Planetary Report July/August 1999, p. 15より)

崩れゆく山解説(英文))
1999年10月11日のイオ接近時に撮影された画像。上の4枚は、4種類の山の地形で、下のは、さらにまた別の山の拡大写真(9mのものまで見分けられます)です。
これらの画像は、イオの山が崩れていくさまを示していると見られています。それが正しいとしますと、上の左の画像にあるとがった山は、右の画像の丸みを帯びた山より若い、ということになります。上の4枚の画像では、上が北で、下の画像では下が北になっています。(1999年10月7日発表)

プロメテウス火山の活動解説(英文))
1999年10月11日のイオ接近時に撮影された画像。上の画像では、プロメテウス火山全体が見渡せます。やや右上にある、黒い豆のような形の部分がカルデラで、その下にはマグマがたまっています。カルデラの南約15kmまで溶岩が達し、その場所が温度マップに青色で示されており、左下のカラー画像では、その場所に赤みのあるスジが走っています。その火山噴出孔から出た溶岩は、「ラヴァチューブ」を通って、100km近くも移動し、液状の溶岩が露出しているプロメテウスの西端では、大きな高温域を作っていることが、温度マップでよくわかります。
下にある、1999年7月3日と10月10日の画像を比較すると、この3カ月間に、プロメテウス東端から暗い物質が広がっていること、中央部で、三日月のような形の堆積物ができていることなどの変化に驚かされます。(1999年10月7日発表)

2002年1月17日23時09分、ガリレオ探査機はイオの表面から100kmのところを通過したもようです。ガリレオ探査機がイオに接近するのはこれが最後になります。1995年12月にガリレオ探査機が木星をまわり始め、33周目のことです。資料


★ イオについてのまとまった情報(英文)は こちら
★ イオの火山について(英文)
★ イオ全球図(英文.アニメーションも)
★ イオのクリッカブル・マップ
★ アリゾナ大学によるガリレオ探査機イオ画像のページ



http://www.jpl.nasa.gov/galileo/より)


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