はまぎんこども宇宙科学館/(財)横浜市青少年育成協会


ガリレオ探査機ニュース(衛星ガニメデの映像と情報)
このページの続きはこちらです。 2000 5/24更新

1996年6月27日15時29分07秒、ガリレオ探査機は衛星ガニメデに835kmまで接近しました。(ガニメデは直径5300kmで、月の1.5倍、火星の3/4もある太陽系最大の衛星です。接近のアニメーション(MPEG; 0.89MB))
詳しくはこちらこちらをごらんください。

このときの映像や他の測定データが送信され、7月10日にはガニメデの画像が公表されました。 以下は、ガリレオ探査機が6月27日の ガニメデ接近時に撮影した映像です。ボイジャー探査機が1979年に撮影したもの(このページで「ガニメデ」をクリックして出る写真) に比べ、17倍も細かい地形が写っているものもあります。

ボイジャーが撮影したガニメデの写真で、右上の暗い大きな部分が ガリレオ・レジオ(Galileo Regio) とよばれる地域で、上方からカーブをえがいて中央にいたる太く白い部分が ウルク・スルクス(Uruk Sulcus) とよばれる地域です。

ウルク・スルクス地域 (距離 7448km)(解説(英文))
ボイジャーの映像との比較 同じ領域を撮影。ボイジャーでは1.3kmの解像力ですが、ガリレオでは74mのものまで見えています (距離 7448km)(解説(英文))
ウルク・スルクス地域 背景はボイジャーによる映像。同じ領域をガリレオが撮影 (距離 7448km)(解説(英文))
ウルク・スルクス地域 大きな衝突クレーターが見えます。 (距離 7448km)(解説(英文))
ガリレオ・レジオ地域 (距離 7652km)(解説(英文))
2、30億年も前にできたらしい衝突クレーターが見えます (距離 7563km)(解説(英文))

以下はその後、発表された映像です。

ガリレオ・レジオ地域(1996年7/26発表) (解説(英文))

ウルク・スルクス地域 (1996年7/29発表) (解説(英文))

ウルク・スルクス地域 (1996年7/30発表) (解説(英文))

ガリレオ・レジオ地域 (1996年8/1発表) (解説(英文))

約1000kmから撮影された分解能11mの写真 太陽は左から照らしています。左右同じ写真ですが、右の写真では、影の部分のようすがわかるように処理されています。(1996年8/19発表) (解説(英文))

ガリレオ・レジオ地域 1979年にボイジャー2号が撮影したガニメデの同じ領域の写真の上に、 1996年6月27日にガリレオが撮影した映像を重ねてあります。 ガニメデからの距離は7580kmで、約80mのものまで写っています。 数10億年にできたとみられる古いクレーターもあります。 データを省略したために生じたすきまが写真の真ん中をはしっています。 (1996年10月18日発表) (解説(英文))

立体的に見えるガリレオ・レジオ地域 1996年夏に撮影された映像2枚からつくられました。空の色は人工的に着色したものです。 (1996年10月23日発表) (解説(英文))

ニップール・スルクス・レジオ地域 1996年9月6日11620kmの距離から撮影。幅約54km、高さ約90kmの範囲が示されています。地殻の動きによって生じたらしい割れ目や断層が多くみられます。 (1996年10月23日発表) (解説(英文))

ニップール・スルクス・レジオ地域の溝だらけの地形 1996年9月6日、9971kmの距離から撮影。幅約79km、高さ約57kmの範囲が示されています。上が北。地殻の動きによって生じたらしい溝が多くみられます。右側に見えている溝は東西に走っていますが、左から中ほどの溝は斜めに走っています。より若い地殻部分が右側の古い部分に侵入し破壊してしまったように見えます。 (1997年11月20日発表) (解説(英文))

奇妙な地形 1996年9月6日、9971kmの距離から撮影。幅約80km、高さ約52kmの範囲が示されています。上が北。半欠けのクレーターは直径約33km。その北端に、長さ約38kmのまっすぐな地形(小クレーターの連鎖のようにも見えます)が横切っています。東西にのびる2本の断層がクレーターにかぶさるようになっています。このような地形がどのようにしてできたのか、よくわかっていません。 (1997年11月21日発表) (解説(英文))

ねじれた地形 1996年9月6日、18522kmの距離から撮影。幅約120km、高さ約63kmの範囲が示されています。左上が北。地殻がずれてわずかに回転したような奇妙な地形です。 (1997年12月1日発表) (解説(英文))

ウルク・スルクス地域の鳥瞰図 1996年9月7日03時46分57秒に、4196kmの距離から撮影した画像から、コンピューターによって斜め上空から見たようすをつくったものです。正面が南方向になっており、起伏は実際どおりではなく誇張してあります。
ガニメデ表面の大半をなす、溝の目立つ明るく見える地域の一部が、このウルク・スルクス地域です。氷の表面は、たくさんのうねによって壊され、氷はうねのてっぺんに明るく見えています。地形の低いところは暗い物質が目立ちます。86mくらいのものまで写っています。(1998年7月1日発表) (解説(英文))

ティアマット地域の朝 1997年5月7日23時15分7秒に、48859kmの距離から撮影された、ティアマット・スルクス地域の朝です。太陽が昇ったばかりですから、影がのび、起伏がきわだってみえます。(「スルクス」(sulcus) はラテン語で「溝」の意味です。英語読みでは「サルカス」)中心の位置は南緯1度、西経204度。縦横約386kmが写っています。
斜めに太く走っている溝の束がティアマット・スルクスですが、途中で、キシャル・スルクスという別の溝によって分断されています。上が北ですが、分断されたティアマットの北側と南側を比べると、南側のほうが幅が広めです。より強い拡張作用がはたらいたのかもしれません。キシャル・スルクスも途中で水平にずれているようです。(1998年7月11日発表) (解説(英文))

マリウス地域とニップール・スルクス地域 1997年5月7日21時50分11秒に、92402kmの距離から撮影された画像。北が上で、太陽光は右下から照らしています。昼夜境界線近くになっています。
中心の位置は北緯43度、西経194度で、縦約518km、横約664kmが写っています。暗く見えるところは、古い地域らしくクレーターが多く見られます。明るい部分は、とけた氷にともなう地殻の動きで、比較的新しくできたところのようでクレーターも少な目です。(1998年7月11日発表) (解説(英文))


衛星ガニメデの映像と情報 - つづき(1998. 12/18更新)



ハッブル・スペーステレスコープによる1996年6月21日の紫外線分光観測から、ガニメデに、たいへん薄い酸素の大気があるとわかりました。同じ研究者チームは1994年に同様にして、エウロパにも薄い酸素の大気を発見しています。その薄さは、地球上空数100km(低軌道の人工衛星が回っているあたり)の大気くらいとみられています。(詳しくは こちら

ガニメデへの2度目の接近は、1996年9月7日04時に行われました。ガニメデから260.2kmの高さを通過しました。(ガニメデという字をクリックして出るのは1979年ボイジャーが撮影した映像)
(詳しくは こちらを)

ガニメデ表面滑空アニメーション(3.3MB AVI; ボイジャーのデータから作成されました)

☆ 1996年6月27日と9月7日のガニメデ接近時に、ガリレオ探査機から電波観測をした結果、ガニメデに磁気圏があることがわかりました。(詳しくは こちら)また、ガニメデの質量・直径、そして重力場の測定データから、ガニメデの内部構造が推定されました。外側から、薄く固い氷の地殻、変形しやすく分厚い氷の層、岩石層、そして中心に金属の核、という4層構造が考えられています。

1997年4月5日16時10分、ガリレオ探査機はガニメデに3095kmまで接近しました。詳しくは こちら

1997年5月8日0時57分、ガリレオ探査機はガニメデに1596kmまで接近しました。詳しくは こちら

2000年5月20日16時頃、ガリレオ探査機はガニメデに809kmまで接近しました。詳しくは こちら


★ ガニメデについてのまとまった情報(英文)は こちら



http://www.jpl.nasa.gov/galileo/より)


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