はまぎんこども宇宙科学館/(財)横浜市青少年育成協会


ニア・シューメーカー探査機 がとらえた小惑星エロス - 2000.6/21更新
- 時間まで表記されている場合は日本時間
All NEAR images Credit: NASA/JHUAPL


クレーターの重なり
英文解説

2000年4月5日に、106kmの高さから撮影されました。
長い年月の間に、小天体の衝突によって多くのクレーターができました。
クレーターの内部に、小さなクレーターがあったり、クレーター同士がくっつきあう
ようなようすがあちこちに見られます。
右上のふちには、2つのクレーターが互いに重なり合って、1.7kmほどの
大きさのクレーターをつくっています。


表面の溝
英文解説

これは2000年4月8日に、210kmの高さから撮影されました。
右のほうに、溝が何本か走っています。

こうした溝は、ほかの天体にも見つかっています(例えば、火星の衛星「フォボス」)

クレーターができたときに、クレーター周囲にまき散らされた細かい物質が
地面にできたひびに降り注いでできたものかもしれません。


「鞍」の表面
英文解説

2000年5月5日、52kmの高さから撮影された「」の表面です。

「鞍」領域は、クレーターの密度が比較的低いため、この地形をつくったできごとは、
エロスの歴史のなかでもあとになって起こったことと推測されます。
宇宙空間にさらされている期間が長いほど、小天体の衝突にさらされ、
クレーターがどんどんできていくからです。

ここに写っている地域の幅は約1.8kmあり、4mの物体まで識別できます。
上から下のほうにはしっている谷のような地形が、明るく目立ちます。

右上のほうに、40m近い大岩が影をなげています。


丸みのある地形
英文解説

2000年5月11日、52kmの高さから撮影されました。
写っている地域の横幅は約1.8km。4mのものまで識別できる画像です。

長い年月の間に、無数の小天体が衝突し、鋭い地形が削られしだいに丸みのある
地形になったようです。
表面には、細かい破片が積もっていき、起伏もなめらかに見えるようになります。


岩石ごろごろ領域
英文解説

2000年5月14日、50kmの高さから撮影されました。
写っている地域の横幅は約1.8km。4mのものまで識別できる画像です。

右上の領域は、エロスの表面の中でもとくに岩石がごろごろしているところです。
最も大きな岩石は、直径約60mもあります。


クレーター内部
英文解説

エロスのクレーターの多くに、明るいもようが内部に見られます。
これは、2000年5月16日に、50kmの高さから撮影されたものです。
幅約1.9kmの範囲が写っています。4mのものまで識別できる画像です。

この明るい物質は、周囲より数%多くの光を反射しています。


なぞの溝
英文解説

2000年5月17日、52kmの高さから撮影されました。
幅約1.4kmの範囲が写っており、4mのものまで識別できる画像です。

こうした溝は、ほかの天体にも見つかっています(例えば、火星の衛星「フォボス」)

このような溝がどうやってできたのか、これからの詳しい調査で
てがかりがわかってくるかもしれません。


とがった大岩
英文解説

2000年5月18日に50kmの高さから撮影されました。
幅約1.4kmの範囲が写っており、4mのものまで識別できる画像です。

長い年月の間に小天体の衝突でけずられ、かろうじて形をとどめているような
古いクレーターが見られます。
衝突時の破片でしょうか、とがったような大きな岩があちこちにあります。
中央にあるとがった岩は、高さが60mほどあります。


エロス最大のクレーターの内部
英文解説

エロス最大のクレーターの内部です。
2000年5月19日に、高さ50kmから撮影されました。
幅約1.4kmの範囲が写っており、4mのものまで識別できる画像です。

クレーターの底には大きな岩石が集まっています。
クレーターの壁にも岩石がちらばっています。


長いうねの一部
英文解説

2000年5月20日に、50kmの高さから撮影されました。
幅約1.4kmの範囲が写っており、4mのものまで識別できる画像です。

中央を横切る「うね」は、エロスの北半球の大部分をとりまくもので、
ここに写っているのはその一部です。
この部分に太陽光があたりはじめた直後(つまり日の出直後)の画像です。

「うね」のこの部分では、幅が250mにたっしていますが、幅・高さともに
「うね」に沿って変化しています。

「うね」に重なるようにして、小天体の衝突によるクレーターも多く見られ、
「うね」が比較的古くからある地形であることがわかります。


「鞍」の内部
英文解説

2000年5月21日に、51kmの高さから撮影されました。
幅約1.4kmの範囲が写っており、4mのものまで識別できる画像です。

」の西側の壁面で、傾斜の下の方が、画像の上になっています。
壁面の上の方(画像では下の方)では、明るい物質が縞模様をつくっており、
壁面の下の方(画像では上の方)では、15mくらいの大きな岩石がごろごろ
しています。


溝がいっぱい!
英文解説

2000年5月25日に、52kmの高さから撮影された画像です。
幅約1.8kmの範囲が写っており、4mのものまで識別できます。

エロスの表面には、溝のようなすじが多く見られます。
この写真には、たくさんの溝が並んでいる地域が写っています。
例えば、矢印の先にある溝は、長さ160m、幅40mあります。


エロス周回動画
(アニメーションGIF 2.39MB) (英文解説MPEG版 8.44MB)

2000年3月22日に撮影された、「エロス周回のようす」。
200kmの距離からの画像です。
北半球が写っています。

」の部分がまず画面に入ってきます。
つぎに、エロス周囲の1/3をとりまく「うね」が見えてきます。
そして、あの直径5.3kmの大きなクレーターが視界に入ってきます!
なかなかの迫力ですね。

画面内には、世界時(9時間プラスで日本時)と
探査機真下のエロス表面の緯度・経度が表示されています。


「鞍」の色
英文解説

2000年4月2日に、201kmの高さから撮影されました。

エロスの色彩変化は、どちらかいえばとぼしい感じですが、
比較的色の変化がよくわかる場所のひとつが、この「」の東側です。
この画像は、実際見た感じの色彩とは違います。
緑がかって見える縁の部分は、表面下の土壌が、新しく露出したところと見られています。
いっぽう、ややピンク色に見える部分は、太陽風や小天体による衝突にさらされた
ところと見られています。


エロスの緯度・経度
英文解説

2000年3月31日に、207kmの高さから撮影された北極地方です。

緯度・経度の目盛りが記入されています。
角度はエロス中心からはかられた角度です。


エロスの北半球
英文解説

2000年2月29日に約200kmの高さ撮影された6枚の画像を
合成して作られた、「エロスの北半球を見おろしたながめ」です。

」は下の方に見えています。
あの直径5.3kmの大きなクレーターはその反対側。
その間を、「うね」が走っています。


強調されて見える起伏
英文解説

2000年6月6日に、49kmの高さから撮影されました。
探査機の真下に向いたときのもので、太陽光がかなり低い角度から
照らしているため、長い影ができ、表面の起伏がよくわかります。
うねや溝が横切っているのがわかります。


大クレーター内部
英文解説

2000年6月6日、49kmの高さから撮影された、直径5.3kmの
大クレーターの内部です。
ちょうど、クレーターの縁に立って、中をのぞいたような角度の画像に
なっています。

画面に写っている幅は1.4km。


うねの拡大
英文解説

2000年6月7日に、50kmの高さから撮影されました。

エロス周囲を1/3周もしている「うね」の細部を
とらえた写真です。「うね」の端に近いところです。

このような地形は、これまで小惑星に確認されたことがありません。
画面の幅は1.9kmあります。


連結クレーター
英文解説

2000年6月10日に、51kmの高さから撮影されました。

それぞれの直径が約550mあるクレーターが、だんごのようにくっついています。
2つのだんごがくっついたような形の小惑星が衝突してできたものかもしれません。
(レーダー観測で得られた、そんな小惑星の形が発表されています。
2つの小惑星が衝突して一体になったのかもしれません。関連ニュース

画面の幅は1.9kmです。


エロスの表面は岩だらけか、土砂のような層か?
英文解説

2000年6月14日に、52kmの高さから撮影されました。

地球からの赤外線観測で、エロス表面の温度を知ることができます。
それによると、エロスの表面は、昼と夜ではかなり温度差があるのです。

土砂のような細かいもので表面ができていれば、夜ぐんぐん熱が宇宙空間に
放射され表面の温度がさがりますが、岩ばかりなら表面温度はそれほど大きく
変動しません。したがって、エロスの表面は、月面のようなかんじなのでしょう。
惑星などの天体の表面を覆っている、粒子の層を「レゴリス」とよんでいます。

エロスのレゴリスは、月同様、長い間の小天体の衝突や昼夜の温度変化に
さらされた結果と見られます。
いろいろな角度から見たエロスの表面の明るさからも、レゴリスでおおわれてい
ことが推測できます。

この写真をみると、クレーターがあまりない領域も見えます。
天体衝突時にまきあげられたレゴリスが、周囲のクレーターにふりそそぐ
ため、クレーターの跡がわからなくなるためと考えられます。

明るく見える領域も見えます。新しく表面にさらされるようになったレゴリスは
明るい色をしているのですが、長い間小さな天体の衝突や太陽風によって
色が暗くなっていく傾向があるのです。


合成画像
英文解説

2000年4月13日に撮影された4枚の画像を合成したものです。

上が北側ですが、大きなクレーターがいくつも見えます。
うね」や「」一部も見えています。


中央丘クレーター
英文解説

2000年6月14日に高さ50kmから撮影されました。
矢印がさしている直径200mのクレーターの内部、中央にははっきりした
もりあがりが見られます。このようなクレーターを「中央丘クレーター
(ちゅうおうきゅうクレーター)」といいます。天体が衝突したとき、
地面の反動でできる地形と考えられており、比較的大きなクレーターに
よく見られる特徴です
。 (月面の中央丘クレーターの例

このような比較的小さなクレーターでも、衝突の衝撃で中央丘ができるのでしょうか?
天体が小さいことも関係しているのでしょうか?
あるいは、普通の中央丘とは違い、天体衝突以外の原因でできたのかもしれません。
ほかにも、同様なクレーターがエロスに見つかるでしょうか?



(いずれも NEAR ホームページ より)


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