
小惑星「エロス」に接近する NEAR探査機
ニア・シューメーカー探査機がとらえた小惑星「エロス」の画像 - ランデブーまで (2000.4/4更新)
ニア・シューメーカー探査機がとらえた小惑星「エロス」の画像 - 周回後(1) (2000.6/2更新)
ニア・シューメーカー探査機がとらえた小惑星「エロス」の画像 - 周回後(2) (2000.6/21更新)
ニア・シューメーカー探査機がとらえた小惑星「エロス」の画像 - 周回後(3) (2000.8/30更新)
☆ ニア・シューメーカー探査機による最近の画像
☆ ニア・シューメーカー探査機の情報
☆ Eros Shape Model Viewer using ION Script
この探査機には6つの観測機器が積まれています。(観測機器位置図(観測機器詳細)そのうちのひとつ、NIS(近赤外線分光計)は、エロス表面がどんな鉱物でできているかを調べる装置です。
2000年5月13日、NISに過剰な電流がながれたとたん、観測データの送信がとまってしまいました。原因の調査がおこなわれましたが、なにが問題であったかわかっていません。
NISによって、これまでに58000以上のスペクトルが記録されています。北半球を中心にエロス全体の60%以上を観測していることから、その役割をかなり達成したと見て、原因に関する情報がさらに得られるまで、NISはOFFされることになりました。(くわしくはこちら)
「エロス」の北半球
(解説)
2000年9月21日に発表された資料によりますと、
これまで103300枚以上の画像が撮られ、エロスの組成、構造、地形に ついて詳しい観測が行われた。表面の物質を観測した結果、エロス内部は一様な構造になっているらしい。 隕石の一種である「コンドライト」と似た物質でできているようで、 「コンドライト」と関係があるのかもしれない。
エロス最大のクレーターは直径が5.5kmで、「鞍」のような地形 (10kmほどの大きなくぼみ)の反対側に位置している。
表面への天体衝突でできた岩石破片も多数あり、大きなものは100mも ある。
一部の地域では、直径200m以上のクレーターでうめつくされたような状態になっている。
エロスの形も正確に測定されたが、「ピーナツ」のようなエロスの形と大きさを 維持するには、「小惑星同士の衝突で一度ばらばらになったものが、再び重力で寄り集まったもの」 では説明がつかず、強固なひとつのかたまりと考えなければならない。 「うね」や「溝」のような地形もよく見られることから、内部にひび割れが あることも予想される。
エロスの質量は 6.687 x 1015kg
平均密度は 2700 kg/m3 (地球の地殻程度)脱出速度はエロスの場所によって異なり 3.1〜17.2 m/s
(ピッチャーの投げた野球のボールは、2度とエロス表面にもどってこない!)表面の重力加速度は、(エロスの場所によって異なり) 2.3〜5.5mm/s2
(地球上での重さが、エロスの表面では数千分の1にしかならない!)予算も燃料も残り少なくなり、2001年2月には飛行計画を終了する予定です。
2月13日(日本時間。以下同じ)に入り軌道高度を下げていき、2月13日04時45分に南緯35度・東経82度の地点にゆっくりと降下します。着地直前の噴射で、スピードは秒速3mになりますが、きちんと着陸できるようには設計されていませんので、着地後も信号を送ってくる可能性は1%もないということです。
それでも、その直前まで、10cm大のものまで識別できるような画像を送信してくるでしょう。ニア・シューメーカー探査機は、これまでに約15万枚もの画像を送信してきました。
- 関連ニュース
2000年10月23日に発表された資料等によりますと、
2000年10月26日07時10分より、探査機は、半径50kmのほぼ円軌道から高度を下げ始めました。26日15時55分に、エロス上空5.3kmという、これまでの最接近距離を、秒速6mで通過しました。
エロス接近通過のアニメーション (MPEG動画 3.55MB)
10月27日02時40分には、半径200kmの軌道にあげるため、エンジンに点火しました。11月はその高度を維持し、12月には低い軌道、低い軌道へと移っていき、2001年2月には今回の飛行計画が終了する予定です。
2000年11月3日に発表された資料等によりますと、
2000年11月3日12時00分に、探査機は、半径200kmのほぼ円軌道に入りました。5週間、この軌道を維持し、その後、12月7日から12月13日に半径35kmの円軌道に徐々に移っていきます。
ニア・シューメーカー探査機は、2001年2月13日0時31分(日本時間。以下同じ)から軌道高度を下げていき、2月13日05時01分52秒(これは信号を地球で受信した時刻。探査機では04時44分17秒になります)に南緯35度・東経82度の地点に秒速1.5〜1.8mのスピードで降下しました。着陸した場所は予定地点から約200m離れたところでした。
きちんと着陸できるようには設計されていませんので、着地後も信号を送ってくる可能性は1%もないといわれていましたが、6時間を経過しても、予備アンテナからの信号が受かりました。
さいわい、着地後も太陽電池板に太陽光があたっていたため、少ないデータ量ならまだ送信できることが判明しました。ガンマ線スペクトロメーターという装置で、表面から約10cmまでの深さの物質がどのようなものでできているのかを調べることができそうです。
データの分析には数週間以上かかるみこみです。
2001年4月2日まで太陽電池板に太陽光があたっていると見られていますが、「ニア・シューメーカー探査計画」は2月28日まで延長になりました。(資料: 1、2、3、4、5 )
着地直前まで、120m上空から1cm大のものまで識別できるような画像を送信してきました。ニア・シューメーカー探査機は、これまでに約16万枚もの画像を送信してきました。
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「エロス」着地直前の画像から
左上が約1150mからの画像で幅は約54m。右上は700mからで幅は33m。左下は250mからで幅12m。右下は120mからで幅は6m(この画像送信中に着地し通信が途絶えました。下のほうが写っていません)
着地直前まで送信されたエロスの表面
(QuickTime動画 12.8MB) エロス上空約5kmから128mまで、毎分約2枚撮影。
最後の画面には、ゴルフボールくらいの大きさの物体まで写っています。(資料)
ニア・シューメーカー探査機のエロス周回軌道の変化リスト
エロス降下CGアニメーションQuickTime(6.93MB); MPEG(11.5MB)
エロス降下経路アニメーション(QuickTime 16.4MB。時刻は世界時)
Photo Credit: NASA/JHUAPL
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