
部分日食を安全に観察する道具
太陽を直接見てはいけません! NEVER LOOK DIRECTLY AT THE SUN !
まぶしく感じなくても、目には見えない赤外線によって目を痛めてしまうことがあり、下敷きその他目的外のものを フィルターに使うことはたいへん危険です。見ているときに痛みを感じなくとも網膜を痛めていることがあります。 太陽の一部が欠ける「部分日食」を、安全に観察する方法がいくつかあります。メーカーが品質を保証している「日食メガネ」(取り扱い説明書をよく読んで使ってください)を使う方法や、 望遠鏡や双眼鏡からの太陽像を白い紙などに投影して観察する方法(投影法といいます)があります。(強烈な太陽光の熱で レンズの接着材やファインダーの十字線が破損するなど、望遠鏡や双眼鏡の一部をいためてしまうことがあります。 投影法の場合も、取り扱い説明書やメーカーの指示にしたがって危険のないようにしてください)
投影法で観察しているときには、誰かが望遠鏡や双眼鏡をのぞきこまないよう十分注意してください
このページでは、部分日食を安全に観察するかんたんな道具、「ピンホール・ビューワー」を主にご紹介します。
(この方法では、太陽が少ししか欠けない場合には観察がむずかしいかもしれません。 最後のほうにも、参考になる情報をまとめてあります)
関連情報:2009年7月22日皆既日食ガイド
筒の先端にはアルミ箔がはってあり、針で穴があけてあります。もう一方の筒底には白い紙をはってあります。
筒の底がのぞけるように窓をあけます。
2本の筒をつないで長くします。
筒の影が小さくなるようにすると、太陽に向けることができます。
この長さ40cmの筒の場合、底に映る太陽像の直径は約3.5mmになります。
(筒の長さのざっと100分の1が太陽像の直径になります)
この図にあるように、穴が大きいと、物体各部からの 光が穴を通ってから広がってしまい、ぼやけた像になります。 したがって、針で穴をあけるときは、小さめな穴を あけるようこころがけましょう。
あまりに小さな穴をあけると、「回折現象」というものが 発生し、ふたたび像がぼけてきます。
筒の長さが20cmの場合、穴の直径を0.6mm、
筒の長さが30cmの場合、穴の直径を0.8mm、
筒の長さが40cmの場合、穴の直径を0.9mm、
筒の長さが50cmの場合、穴の直径を1.0mm、
筒の長さが1mの場合、穴の直径を1.4mm、
筒の長さが2mの場合、穴の直径を2.0mm
程度にするとよいでしょう。(資料)まるい筒でなくとも、角張った筒でもかまいません
(長いほうが、太陽像が大きくなり見やすいですが、あまり長いと、太陽に向けるのがたいへんです)
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段ボール箱を利用した「ピンホール・ビューワー」です。
上面に開けた穴から55cm下の底面に、直径約5mmの太陽像ができます。
長さ40cmの筒を用い、実際の日食で実験したときの写真(2002年6月11日の日食)
「鏡反射法」による太陽像 (1991年1月16日の日食)
撮影: Paul Bannister, 提供: Warren Toomey (オーストラリア)
解説(英文)(上の写真)
直径4mの太陽光集光ミラーからの反射光です。放物面を形作る個々の小さな平面鏡が、針穴のような役割に なり、近所の壁面や地面に太陽像を投じます。ひとつの平面鏡でも、ひとつの太陽像ができますので、試してみましょう。近くの壁面に映してもよく見えない場合は、5mmほどの穴をあけた厚紙で鏡の面を覆うなどして、 反射面の大きさを小さく調整してください。 (参考)
少し遠くの壁面を使った例
太陽光を反射させると、20mくらい離れた壁面にまるい太陽像が映ります。
鏡面は四角になっているので、近くで手をかざすと、反射光は■の形になっていますが、 鏡面の約400倍の長さ(20m)離れた壁面にできる像では、鏡面の形は目立たなくなり、太陽のまるい形がわかります。 (その距離では、鏡面がピンホールとみなせるわけです)
注意:鏡に反射する太陽光を見たり、人の顔を太陽の反射光で照らすようなことは、眼によくないのでやめましょう
2009年7月22日の日食時、 香港の高層ビルから見下ろした写真
(高層ビルの窓ガラスからの反射光)
木のたくさんの葉っぱのすきまからもれてくる太陽の光が、地面に映るときにも同じようなことが起きます。日食のとき、地面に映る木漏れ日にも注意してみましょう。うまく太陽像が見られるかもしれません。
ミラーボールの小さな鏡に反射した太陽光
ミラーボール。5ミリほどの小さな鏡がびっしり。
科学館前の駅前公園で見られた「木漏れ日」。木の葉のすきまからもれる太陽光です。どれも欠けた太陽になっています。(1997年3月9日の部分日食のときの記録から)
使用中や使い古しのテレホンカードやプリペイドカードなどにあいた小さなあなも利用できます。 小さなあなから漏れる太陽光を白い紙にうつしてみましょう。
小さな穴から(あるいは鏡の反射で)太陽をのぞかないよう、ご注意ください。
木漏れ日と、手の指で小さなすきまをつくって紙に投影した写真(すきまから直接太陽をのぞかないこと! 1999年2月16日の金環日食のときのオーストラリアでの記録から)たくさんの小さなあなから漏れる太陽光を白い紙にうつした例 (2008年8月1日の皆既日食の 記録から)
2008年8月1日の皆既日食のときの ラトビアにおける 木漏れ日の記録
木もれ日を利用して撮影した画像 (部分日食中/金環日食中)
木もれ日を利用して撮影した画像 (金環日食中)
「クニャリミラー」による部分日食の観察
ピンホールを使った日食観察への招待
☆ 双眼鏡を使った投影法(英語)
☆ 日食の安全な観察のしかた(英語)- エクスプロラトリウムによる
☆ 太陽の安全な観察のしかた (英語)- Sky Publishing Corporationによる
☆ 日食を観察する方法(国立天文台)
☆ 世界天文年2009 日食観察ガイド
☆ 太陽観察用各種フィルタ類およびその代用品の通過率測定☆ 太陽観測用フィルターの安全性(英語)- Sky Publishing Corporationによる
☆ 太陽観測の質問と答え集(英語)
☆ 日食の安全な観察のしかた(英語)- MrEclipse.comのページ
☆ 日食の安全な観察のしかた(英語)- 国際天文学連合による
☆ 日食の安全な観察のしかた(英語)- BBC 放送による (日食で痛めた網膜の写真なども)
☆ 日食の安全な観察のしかた(英語)- エクスプロラトリウムによる
☆ 日食の観測 安全な観測のために
☆ 目の安全と日食
☆ Solar Eclipses - Danger to Eyesight (WHO Information)
☆ 赤外線が目に入ると/ 冬景色と目
★ 太陽観察専用機材「日食グラス」
★ 直視用日食めがね
★ 太陽日食観察メガネ
★ かんたん日食グラス 工作レポート
★ 太陽観察グラス
★ Eclipse glasses
☆ Partial and annular eclipses☆ Solar Eclipse safety code
☆ Eclipse Safety
☆ Solar Filters: Time for an International Standard
☆ HOW TO PROTECT YOUR EYES FROM SOLAR RETINOPATHY
☆ Venus Transit Safety!
☆ Galileo, solar observing, and eye safety
部分日食の撮影について
日食撮影用フィルターの準備
部分日食をデジカメで撮ろう
日食の撮影方法 レンズ、フィルターなど機材は?
1997年3月9日の部分日食
2002年6月11日の部分日食
2004年10月14日の部分日食
2009年7月22日皆既日食ガイド
2012年5月21日金環日食ガイド
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