はまぎんこども宇宙科学館/(財)横浜市青少年育成協会


アルゴルのページ

2009.10/21更新

ペルセウス座」のβ(ベータ)星である「アルゴル」という星は、2日20時間48分56秒の周期で明るさが2.1等から3.4等へ変化している「変光星」です。実はこの星、2つの星がたがいに回りあっている連星なのです。 いっぽうの星が、もういっぽうの星の手前を通るため、向こう側の星の光をさえぎります。このため明るさが周期的に暗くなるのです。地球から見ると、かくしっこをして観測される連星食連星とよんでいます。(上のアルゴルはおおざっぱなイメージです。色も実際の色ではありません)

望遠鏡で見たとき、連星のそれぞれの星が見え、長い期間に、互いの位置の変化が確認できるものを実視連星といいます。アルゴルは実視連星ではありません。星のスペクトルを調べることによって、星同士が回りあっていることがはっきりしたのです。星の運動によって、星からの光の波長が変化して観測されます。 こちらに接近してくるときは、ドップラー効果によって光の波長が少し短くなります。 遠ざかっていくときには、同様にして波長が少しのびます。 (参考: 音のドップラー効果の図


スペクトルを調べて連星とわかったものを、分光連星とよんでいます。アルゴルもそのひとつです。

分光連星の動きとスペクトルの変化のようすを見てみましょう(Java script)。

秋から冬の宵など、「ペルセウス座」がよく見えているとき、肉眼で明るさの変化を確認してみましょう。普段はほぼ一定の明るさ(2.1等)なのですが、およそ3日のうち約10時間は、明るさが暗くなっています。 (光度変化のグラフ
アルゴルまでの距離は92.8光年。2星は同程度の大きさ(太陽のおよそ3倍)で質量の比は1:4くらい、明るさの比は1:24くらいです。軌道面から9度くらい傾いた角度(つまりほぼ軌道面にそった方向)から見ていることになります。(資料:理科年表(丸善), 天文学辞典(地人書館), NATURE 2 September 1999 pp. 44-46, Internet STELLAR DATABASE

最も暗くなる(3.4等)ときの予報を参考に、 周囲の星と明るさを比べてみましょう。ペルセウス座のε(エプシロン)星が2.9等星で、アンドロメダ座のγ(ガンマ)星が2.1等星で、近くに見えています。


アルゴルのいっぽうの星から他方の星へ、ガスが流れ込んでいることもつきとめられました。アルゴルの2星間のガス流をコンピューターで再現したアニメーション(958 KB http://wonka.physics.ncsu.edu/Astro/Research/Algol/より)

アルゴルの2星からずっと離れたところを、3番目の天体が回っていることも解明されています。 (資料



☆ Algol(Wikipedia)
☆ Algol 3
☆ The Algol System
☆ Algol ABC System Orbits

☆ 秋の食変光星を観測しよう(AstroArts)

☆ 連星の動きを見てみましょう(Java script)。 パソコン用ソフトはこちら
★ ペルセウス座の星空での位置を知りたい人のために→<万能プラネタリウム>
☆ おおぐま座北斗七星柄の先から2番目の星(ミザール)も連星です

☆ Binary Stars: Beginners Guide

☆ The orbits of 150 visual binaries
☆ The Orbital Elements of selected binaries

☆ 関連ページ: 変光星情報のページ


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